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  • 2011/06/16 掲載

トヨタ 副会長 岡本一雄氏:企業に変化を起こすものづくり・人づくり、トヨタの求める人材像とは

「できることをやるのではなく、やるべきことをやる」

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新興国の台頭、震災によるSCM再構築の問題、品質やセキュリティ管理の問題など、今、“日本のものづくり”が岐路に立たされている。中でも自動車業界は変化が激しく、その変化への迅速な対応が望まれている業界の1つだ。次世代自動車開発において、どのように魅力的な商品を創造すればよいのか。トヨタ自動車 代表取締役 副会長の岡本一雄氏が、組織論や人材育成、また今後求められる人材像などについて、自社の取り組み経験を踏まえて開陳した。
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トヨタ自動車
代表取締役 副会長
岡本一雄氏
 東京大学 生産技術研究所および先端科学技術研究センターに所属する研究者たちによって最新の研究が広く公開される駒場リサーチキャンパス公開2011。同オープニングの基調講演に、トヨタ自動車 代表取締役 副会長の岡本一雄氏が登壇した。

 岡本氏は冒頭、トヨタグループ全体のクルマの販売台数について言及。1980年代に年間200万台を超え、90年代には400万台、その後も順調に推移してきた。2007年には937万台という膨大な販売台数になったが、岡本氏は「社会や時代のニーズにあった魅力あるクルマを、他社に先駆けて市場に投入できたことが大きい」と、この急成長の理由について語った。

 トヨタは世界的に生産拠点を展開し、グローバル生産を支える技術革新の波に乗った。ところが2008年に起きたリーマンショックで世界同時不況に陥り、クルマの販売台数も伸び悩んだ。同氏は「リーマンショックを契機に、ユーザーが求める商品の細分化や世界全体を見据えたグローバル生産技術の構築から、日本ならではの生産技術へと、新たな姿勢で追求することが重要になってきた」と危機感を強調する。

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