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- 2014/03/18 掲載
カルソニックカンセイのグローバルPDM構築、ネットワークに求めた3要件
グローバルの売上比率と海外開発拠点数が急増
グローバルの従業員数は1万8818名、2012年度の売上高は7608億円、子会社の数は44社で(数字はいずれも連結)、開発拠点は日米欧に加えて中国、メキシコ、タイ、インドなどに置き、全世界に20社の顧客企業を有している。
冒頭でも触れた同社の中期経営計画は「CK GX4 T10」というもので、カルソニックカンセイ(CK) グリーンバイ4(GX4) トップ10(T10)を意味する。2011年からの5か年で、Green/Growth/Global/Great Companyという4つのGを進めながら、さらに世界をリードする環境対応新製品を10個創出すること、売上高でグローバルトップ10に入ること(1兆円以上)、営業利益でグローバルトップ10に入ること(7%レベル)という目標を込めた言葉だ。
2003年当時、同社では日本の売上比率が全体の60%を占めていたが、2012年度には50%を切り、さらに2013年度は40%になる見込みで、海外比率が急速に高まってきているという。
また日本と海外の開発拠点との責任分担についても、2007年には全てのプロジェクトが日本で生産図を発行し、それを海外拠点に渡して生産製図の作り込みと現地顧客対応を行うという体制で進めていたが、昨今ではプロジェクトのスタートから海外開発拠点で責任を持って行うという形態が増えてきていると四方氏は語る。
「設計業務は既存の物を流用するというのが基本的な考え方。従って始めから海外で開発するといっても、流用元はほとんど日本の設計だ。つまり現状では日本と海外拠点との協業が非常に増加しているということ。我々にはこの関係を支援していくことが強く求められている」
さらに最近では顧客のグローバル展開に歩調を揃えるように、海外の開発生産拠点数が増えていっているという。
「特に発展途上国への工場進出が多く、日本の生産技術部隊もグローバルに飛びまわっている。我々は彼らに必要な情報をタイムリーに届けることも求められている」
急速に進む世界展開には、グローバルPDMの構築で対応する
こうした急速なグローバル化に対応するために、同社ではまずBOM(部品表)の整備に取り組んだ。「モノづくりの最も基本となる情報はBOMだと考えている。グローバルオペレーションの実現に向けてまずはBOMに手を入れた」。
【次ページ】導入するネットワークソリューションに求めた3つの要件
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