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近年になり、ハードウェア開発からソフトウェア開発に注力分野が移行しつつある自動車業界。この傾向は、ソフトウェアの脆弱(ぜいじゃく)性を狙ったサイバー攻撃の脅威が増加することを意味する。自動車がサイバー攻撃に遭う際、具体的にどんな危険性が生じるのか。そして被害に遭わないためのセキュリティ対策はどのように講じれば良いのか。専門家が解説する。
車の価値は“ソフトウェア”に左右される時代
倉地氏は、自動車メーカー、自動車部品メーカーとの共同研究を積極的に行い、自動車技術会にてサイバーセキュリティ講座企画委員会 委員長を務めるなど、いわば自動車セキュリティの第一人者だ。
倉地氏によると、SDVという造語が生まれるほど自動車業界がソフトウェアに注目する背景の1つには、電子制御システムが大規模化・複雑化していることがあるという。電子制御システムに搭載されるユニット(ECU:Electronic Control Unit)の数は増え続け、現在では1つの車に60個以上搭載されるようになった。それに伴い自動車の部品点数は多くなり、生産コストが増大するなどの問題が発生しているのである。
そこで登場したのが統合ECUと呼ばれる仕組みだ。これは大規模化・複雑化した電子制御システムを、従来の自動車の構造を参考に統合し、自動車の制御を簡素化しようとするものだ。
実は、こうしたシステム面での自動車の進化は、セキュリティの観点からは危険も多い。こうした中央集権型システムの自動車の開発が進めば、統合ECUを制御するコンピューターが無線通信にてソフトウェアアップデートを行うなど、外部と接続する機会は増える。そしてそれは、それだけサイバー攻撃被害のリスクも高くなってしまうことを意味するのだ。
では、自動車を狙うサイバー攻撃とは具体的にどのような事例があり、どのような対策が有効となるのだろうか。
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・自動車の「規格の多さ」が仇に?
・セキュリティ強化「5つのハードル」
・リソース不足の時の「人材育成策」とは
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