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- 2025/04/07 掲載
あまりに凄い「ChatGPT活用の勉強法」、教科書も塾も不要になりそうな「ある機能」
連載:野口悠紀雄のデジタルイノベーションの本質
教科書より効率的な「過去問の勉強」
具体的にどのような機能なのか? については、本稿の最後の項で述べることとし、まずは人々が資格試験の勉強などにChatGPTをどのように使っているかを述べておこう。資格試験の勉強法としては、教科書方式と過去問方式がある。前者はオーソドックスな勉強法だが、資格試験の勉強法としてはあまり効率的でない。
「資格試験 ChatGPT」を検索語としてWebを検索すると、多数の経験談を見いだせるが、体験談を書いている人の多くは過去問方式を採っている。この方法については、2月24日の本欄で説明した。私はこれを「逆向き勉強法」と呼んでいる。
資格試験の勉強法として、これは最も効率的な方法だ。なぜなら、過去問には、重要な事項が凝縮されているからだ。教科書で体系的に学ぶより、はるかに効率的だ。
しかも興味を失わずに、勉強を進めることができる。また、どの程度進んだかが分かる。ほとんどの問題に正解を書けるようになったら、実際の試験を受けても合格する可能性が高いと判断できる。
過去問の正解は「ChatGPT」に教えてもらう
ほとんどの資格試験で、過去問はWebに無料で公開されている。そのため、簡単に手に入る。ただし、正解は必ずしも公開されていない。むしろ、公開されていない場合のほうが多いのではないないだろうか?正解を掲載しているサイトもあるのだが、そのサイトを見いだすのは、簡単ではない。しかも、会員登録をして受講料を支払わないと正解を見られない場合も多い。では、どうしたら良いか?
まずこの段階で、ChatGPTが助けてくれる。ChatGPTに問題を送って、答えてもらえば良いのだ。
ただし問題文は、テキストでChatGPTに送れない場合も多い。そうした場合には、問題が掲載されているWebサイトのURLを送れば良い。ChatGPTは、問題を認識して、答えを教えてくれる。
もちろん、その答えを信頼できるかどうかという問題はある。ChatGPTは誤った答えを出す場合があるからだ。
ただ多くの場合、ChatGPTは単に正解を教えてくれるだけでなく、なぜそれが正解であるかの説明をしてくれる。それを読めば、ChatGPTの答えが正解かどうかについて、判断できる場合が多いだろう。 【次ページ】「あまりに凄い」超高度なサービスとは
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