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- 2025/02/24 掲載
教科書がいらない「タイパ最強」の資格勉強法、学校の試験なら「ハイテク版一夜漬け」
連載:野口悠紀雄のデジタルイノベーションの本質
学校の試験勉強なら「ハイテク版一夜漬け」
Web検索をすると、「ChatGPTを用いて学校の試験で良い成績を取る方法」についての体験談を見つけることができる。これらは、共通の方法をとっている。「講義のシラバスをChatGPTに分析させて、試験問題を予想し、それを重点的に勉強する」という方法だ。時間が足りなければ、予想問題だけを勉強する。いわば「ハイテク版一夜漬け」だ。このアプローチは、時間が限られている場合に非常に有効であり、効率的な学習法となる。
ここで重要なのは、ChatGPTの要約機能だ。シラバス全体の中から重要な点を抜き出す作業が正確でなければならない。
要約は難しい作業だが、ChatGPTはかなりの能力を持っている。人間より優れている場合も多い。ただその能力をうまく引き出すためには、プロンプトの書き方が重要だ。これによって、結果は大きく違ってくるだろう。
学校の場合には、過去問のデータはないことが多い。現在の担当教師が着任してからまだ日が浅いかもしれないし、過去に何回か試験をやったとしても、そのデータがデジタル形式で利用可能になっていることはまずない。
それに対して、シラバスは準備されている場合が多い。最近では、その提出が義務付けられている場合が増えてきた。だから、学校の試験で良い成績を取るためには、大筋としては以上のような方法になるだろう。 【次ページ】資格試験や大学受験なら「逆向き勉強法」
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