日産自動車がシリコンバレーにオフィスを構えたのが2011年。同拠点で2013年から本格的に取り組んでいるのが、ビッグデータデータの活用だ。クルマにおけるビッグデータとは、ロケーション・速度・アクセルの使い方といったプローブデータはもとより、最近ではスマートフォンと連携したデータやソーシャルデータなども対象になってきている。こうした中、同拠点でダイレクターをつとめる村松寿郎氏が次のイノベーションをもたらすものとして注目しているのが「UBx(Usage Based Services:利用に基づいたサービス)」だ。「UBI」「VMTs」「TaaS」など、新しいサービスが続々と生まれつつある。
では、なぜシリコンバレーでビッグデータなのだろうか?「Data Business for Connected Vehicles Japan 2014(Telematics Update主催)」に登壇した村松氏は「ビッグデータ活用を推進するプレイヤーのほとんどがシリコンバレーを本拠地とし、多くのデータサイエンティストを擁している。シリコンバレーに行けば、いろいろなソリューションを迅速に見つけられるというメリットがある。また優秀な人材を確保し、ビッグデータ活用の研究を進められる」と、その理由を説明する。