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  • 2011/11/22 掲載

“海外市場で売れる”商品づくりのための4つのポイント ~グローバル展開の中で、いかにコスト競争力を創出していくか?

「エンタープライズ PLM セミナーシリーズ:企業価値向上を実現するものづくり経営」レポート

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国内市場だけを対象に商品を企画/開発すれば売れるという時代は終わった。今後グローバル展開を図る日本企業が重点的に目を向けるべきは、いうまでもなく海外市場だ。その際に重要なポイントとなるのが、従来の欧米に加え、その他の新興国市場でいかにコスト競争力を維持できるか、ということ。そこで検討すべきポイントが4つある。東京大学ものづくり経営研究センター 特任准教授 兼 早稲田大学高等研究所 准教授の朴英元氏の提言を紹介する。

今後重視すべきは、新興国市場の消費者ニーズを吸い上げること

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東京大学大学院経済学研究科
ものづくり経営研究センター特任准教授
早稲田大学高等研究所准教授
朴 英元氏
 これまでグローバル展開を図る日本企業が取り組んできたのは、日本あるいは欧米など先進国の市場を対象としたものづくりだ。しかしこれらの市場は90年代以降、あまり伸びておらず、特に最近では欧米市場も元気がない。

「この現状を認識できれば、従来市場だけに頼っていては、21世紀の日本のものづくりは非常に厳しいといえます」(朴氏)。

 そこで重要となるのが、“新興国市場の消費者をいかに捉えることができるか”ということだ。世界全体を1つのマーケットと考えれば、新興国市場は中間所得者層(年間所得3000ドル~2万ドル)に相当する。いわゆるMOP(=Middle Of Pyramid)だ。14億人の市場規模を持つ。これに対してTOP(=Top Of Pyramid)に相当する先進国市場は、年間所得2万ドル以上/1.75億人の規模で、MOPの8分の1に過ぎない。そこで多くの日本企業は、海外での生産比率を高めており、海外売上高比率も伸びてきている。

「さらには現地開発拠点もどんどん増えているのが現状」(朴氏)で、中国やASEANなどの新興国市場への拠点展開が増加してきている。

 こうした状況の中、海外市場で売れる商品づくりを実現するためには、何が求められるのか。

この記事の続き >>
・設計情報の統合化を支援するPLM
・「製品ポートフォリオマネジメント」と「構想企画BOM」
・市場ニーズを商品に転写する時の製品アーキテクチャと製品ポジショニング戦略


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