ピーチ・ジョンは、国内23店舗および中国9店舗の直営店「ピーチ・ジョン・ザ・ストア（PJストア）」で、女性向けの下着・ファッション・コスメ販売事業などを手がける企業。200万人におよぶ顧客基盤を持ち、Webサイト「ピーチ・ジョン・ザ・ウェブ（PJウェブ）」や年間4～6回発刊されるカタログ冊子「PJ」「GJ」での通信販売事業などを展開する。

　同社ではこれまでも、セールや福袋などお得な情報やクーポン、スタッフのおすすめアイテム情報やお気に入りストアのキャンペーン情報などをメルマガで配信していたが、会員全員に対して均一の情報しか提供していなかった。

　今回、IBM Unica Campaignを導入することで、誕生日や会員ステイタスといった顧客情報や購買状況、クーポンやメールマガジンのレスポンス状況、個々の商品の売れ行きなどの情報を総合的に分析し、顧客が欲しい情報を欲しい時に自動的に提供し、その結果を効率的に振り返ることができる仕組みを構築した。

　導入されたIBM Unica Campaignは、顧客データベースから対象となる顧客リストを抽出し、一定期間内に対象顧客に提案やメッセージを伝え（キャンペーンの実行）、その成果を検証するまでを一貫して管理、サポートできるソフトウェア。

　これによりピーチ・ジョンは、2012年7月から、セール情報や割引クーポン、限定アイテムの発売情報、年間の利用金額で設定される会員ステイタス情報や誕生日に応じたお知らせなどを、個々の顧客に応じた内容とタイミングで提供していくという。

　現在、小売業では、購買データなどを分析し、売上向上に結びつける動きが活発化している。O2O（オンライン・ツー・オフライン）などの動きもあり、ネットとリアルの連携サービスが注目を集めている（参考リンク：O2Oとは何か）。