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- 2013/04/26 掲載
O2Oの「主役は人」、サイネージとスマホ使った利用者参加型施設が“まちびらき”
「グランフロント大阪」が登場
42インチのサイネージで顧客に合った情報を表示
1日の平均乗降客数、約250万人を誇る日本を代表するターミナル「大阪」の駅前に立地し、敷地面積約7ha、延べ床面積約58万平米の大規模開発となった「グランフロント大阪(GFO)」。同施設では、2013年4月26日にショップ&レストランの開業となる“まちびらき”を迎えるが、施設が1人1人の感性やニーズにフィットする情報を配信したり、GFOを舞台にしたさまざまなコミュニケーションを形にする世界初のインタラクティブなまちの情報プラットフォーム「コンパスサービス」により、従来にはなかった参加型の施設を目指している。
一般社団法人グランフロント大阪TMO プロモーション部主任 明壁佳久氏は、「来街者の行動特性に応じたOne to Oneのレコメンド提供を行うことにより、人と『まち』が相互に交流を楽しみ、人と人とのつながりが生まれる、新しい人と『まち』の関わり方を作るサービスを目指しています」と説明する。
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ユーザーは、GFOのショップ&レストランが発行する「GFO OSANPO CARD」あるいは、ICOCAやPiTaPaなどの手持ちのICカードをコンパスタッチにかざすだけで、簡単にコンパスサービスにログインでき、カスタマイズされた情報を取得可能だ。個人情報の取得もないため、ユーザーは気軽にサービスを利用できるという。
ユーザーがコンパスタッチの読み取り部分にICカードをかざすと、コンシェルジェキャラクター「クピ」が登場。コンパスサービスの「ペルソナ判別エンジン」では、ユーザーの利用履歴などのライフログをもとに、1人1人の趣味や嗜好、ライフスタイルを判別可能となっている。また、ペルソナ判別エンジンをもとに、来街者の位置情報、来街目的、同行者、天候など、さまざまな情報を利用してコンテンツを提供する。
なお、レコメンドエンジンは、電通国際情報サービス(ISID)のソーシャルシティプラットフォーム「+fooop!(フープ)」を活用している。今回、実店舗で交流を促進する情報基盤を提供するのは世界初のモデルケースとなるそうだ。
「知る」「つながる」「参加する」のアプローチを提供
コンパスサービスでは、「知る」「つながる」「参加する」の3つのアプローチから目的の情報にアクセス可能だ。来館者は、コンパスタッチの画面右側にあるメニューをタッチすると、3つのメニューが表示される。「知る」では、店舗施設の検索、「UMEGLE BUS」(エリア巡回バス)の現在地情報や「UMEGLE CHARI」(レンタルサイクル)の貸出情報を閲覧可能だ。また、「参加する」では、イベントの一覧表示、利用可能クーポンの一覧表示、ユーザーのコンパスサービスの利用状況に応じて獲得できる「トロフィー」を表示できる。さらに、「つながる」では、街の公認コミュニティ、ソシオ及びその代表者であるソシオキャプテンの紹介、ソシオイベントに対するフィードバックをコンパスサービスにより集計できる「アンケート機能」を提供している。また、スマートフォンでは、これらのメニューを閲覧できることに加え、サイネージにはない文字入力機能を備えている。同アプリでは、コンパスサービスの中でTwitterのように、自らのコメントを投稿することができる「まちツイ」、コンパスサービスを通じて出会った仲間の友達登録が行える「まちトモ」といった機能を提供する。また、まちトモ同士でのクーポンや情報のシェアも可能だ。
【次ページ】新たな気づきと交流を促す「街内ソーシャルグラフ」
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