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- 2012/12/03 掲載
Facebookはリア充、Twitterはネット充、高い消費を促す「ソーシャル商人」を囲え!
7割は「建前で」いいね!
ソーシャルメディアによって異なるユーザーの特性
野村総合研究所(以下NRI)では2012年9月に「ソーシャルメディア利用実態調査」を実施し、ソーシャルメディアの特徴的なユーザ像やソーシャルメディアが誘発する消費の現状などを明らかにした。調査を担当したNRIのICT・メディア産業コンサルティング部 主任コンサルタントの杉山誠氏は、ソーシャルメディアの定義を「人/関係/行動といった“現実”をインターネット上に写像して、多様なコミュニケーションツールを提供するサービス」だと紹介する。そうしたソーシャルメディアは現在数多くのものが提供されているが、今回のNRIの調査では日本での利用者数が多く、さらに企業の活用事例も多いものとして、Facebook、mixi、Twitterの3つを採り上げた。
この3つのソーシャルメディアの各々について、直近1か月に利用したユーザー数は、Facebookが1730万人、mixiが1330万人、Twitterが1450万人で、重複利用者を除いたユニークユーザー数は2670万人(※)、特にFacebookのユーザー数は昨年度に比べて大きく伸長しているという。
ソーシャルメディアで行う行動として、ログインについで多かったのが、いいね!(Like)/イイネ!/リツイート(RT)を行うこと。さらにFacebookで友人たちの投稿に反応する「いいね!」ボタンを押す時の気持ちを聞いたところ、“本気”で押している人の割合は27%に留まっており、“見たよ”ということを伝えるためのいいね!が30%、“お返し”のためが19%、上司などに気を使って押すという“仕方なく”が19%、“理由なく”が14%という結果が得られた。
また先の2670万人のうち、3つのサービスをすべて使っているユーザーは500万人、3つのサービスのうち、いずれか2つを使っている人が840万人で、こうしたヘビーユーザーのソーシャルメディア以外での行動にもフォーカスを当ててみると違った側面が見えてくる。
3つのサービスをすべて利用している人は、リアルでもインターネット上でも、コミュニケーションの量とその満足度が高いという特徴が明らかになった。たとえばFacebookの利用者は比較的リアル充実度が高く(リア充)、Twitterの利用者は比較的ネット充実度が高く、mixiはその中間に位置付いていることが分かった。
【次ページ】リアルの充実度がソーシャルメディアの活用度に影響
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