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今や個人間のコミュニケーションだけではなく、企業とコンシューマーを結ぶメディアとしても注目を浴びるTwitter(ツイッター)。爆発的にユーザーが増える中、先行するユーザーが得た利用ノウハウを新規ユーザーと共有すべく、ボランティアによる「Twitter活用事例1000」(略称:ついせん)イベントが全国主要5都市で同時開催された。本イベントからは、Twitterの持つ“場”のパワーが伺えた。この力を企業活動へ活かすためには、果たしてどのようにTwitterと関わっていくべきだろうか?
コンシューマー、ビジネスの両側面からTwitter活用例を共有
2010年4月24日、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の5会場において「教えて!みんなのTwitter活用事例〈1000〉 5都市同時開催 春オフ2010」(略称:ついせん春オフ2010)が開催された。会場に駆け付けた参加者は5会場合わせて約400名、インターネット放送「USTREAM」を通じた生中継の視聴者はユニークユーザーで1300名を超えた。イベント運営は、ほとんどが無償ボランティアで支えられていた。取材に訪れた東京会場はIDCフロンティアのワンフロアとなっており、この会場も同社の好意により提供されたスペースだという。
Twitterをビジネスに活用しようとした場合、課題となるのはTwitterがあまりにもフラットな場であるということだ。個人も企業も同じ目線で発言し合うため、これまでのWebサイト運営で培ったノウハウがそのまま通用しない。コンシューマーと同じ目線に立って行なうブランディングとはどういうことなのか、それを理解するためにはビジネス目線、コンシューマー目線の双方が求められる。ついせん春オフ2010ではプライベートシーンでの活用とビジネスシーンでの活用の双方が取り上げられ、ビジネス視点とコンシューマ視点を同時に体感できるイベントとなっていた。
先行ユーザが活用事例を発表、Twitterからの質問に答えるシーンも
イベント自体は、開始のあいさつとまとめを除き、5都市の会場でそれぞれ個別に開催された。東京会場においてはプライベートシーンでの活用事例、ビジネスシーンでの活用事例の順に発表された。会場に駆け付けた参加者からの質疑に答えたほか、TL(タイムライン:Twitterの発言リスト)に寄せられた会場外の人からの質疑にもその場で答えていった。実際の会場だけではなく、インターネット中継やTLを通じて同じ瞬間を共有できるというTwitterの醍醐味を、参加者だけではなく視聴者も味わったことだろう。
プライベートシーンでの活用事例が個人ユーザー目線で感覚的に語られたのに対して、ビジネスシーンでの活用例では、Twitterへの期待とともに具体的な手法と効果が語られたのが印象的だ。ある飲食店関係者は、グルメ情報サイトにある自店ページへのアクセス数の推移をグラフで示し、自身の取り組みとその効果との関連性を指摘した。その上で、「Twitterにより、営業時間外にもお客様とコミュニケーションを取れるようになった」とTwitterのもたらした効果について語っている。
【次ページ】Twitterという“場”が持つパワーを体感できるのは今!
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