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- 2013/01/29 掲載
96%が活用、10%がトラブル、ソーシャルメディアを新入社員研修に組み込む
連載:ソーシャルメディアの企業活用リスクマネジメント
社会人となったデジタルネイティブ世代
今年大卒ストレートで入社してくる新入社員は1991年生まれ。振り返ってみると携帯電話でドコモがi-modeサービスを開始したのは1999年2月で、物心ついたときには携帯電話やそのうえでネットが行えることが当たり前だったことになる。
その後、携帯電話の通信料が定額制となったことで、Eメールやプロフと呼ばれる携帯電話を通じたコミュニケーションが活発化、現在ではFacebookやTwitter、ブログ、YouTubeなど多彩なソーシャルメディアを使う人々が増えた。
また、ここ数年ではFacebookの台頭で、匿名が当たり前だったインターネットの世界と実名の世界が混ざり合うこととなった。そのような時代背景の中、当時高校生だった多くの“デジタルネイティブ世代”が来年度に社会人を迎える。
96%がソーシャルメディア利用、10%がトラブル経験
実際、どれほどの学生がソーシャルメディアを利用しているのだろうか?弊社が行った、とある大学でのアンケートでは、なんらかのソーシャルメディアを利用している学生は実に96%にのぼった(※グラフ1)。
さらに76%が実名でソーシャルメディアを利用(※グラフ4)し、54%の学生が自分だとわかる顔写真の掲載を行っていた(※グラフ3)。また、68%がFacebookを利用していた(※グラフ2)。
特筆すべき点としては、ソーシャルメディアでなんらかのトラブルを経験した学生が10%にものぼったことだ(※グラフ6)。
また、言うまでもなく、デジタルネイティブ世代は、他の世代に比べて、より多くの人々がFacebookやTwitter、ブログなどを通じて、気軽に情報発信を行っている。
Eメールのような一対一だけではなく、ソーシャルメディアのようなオープンな場で、多くの人々とのコミュニケーションを生活の一部として経験してきたことが、私たち世代が学生時代に経験して来たコミュニケーションとは大きく異なっている。
ソーシャルメディアを普段から積極的に利用して、膨大な情報の中から自分が必要とする情報を収集すること、あるいは自分の意見を発信すること、または情報を共有することにはさまざまなメリットがある。
しかし、一方で企業としては、社員が学生の時と同じ感覚で利用することは脅威となるため、一層の注意が必要である。
【次ページ】ソーシャルメディア活用の方法を新人研修に取り入れる
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