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- 2016/01/26 掲載
アマゾンが決済でも覇権?オムニチャネルコマースで楽天やヤフー、LINEはどう戦うのか
米国での開始当初を上回る勢いの「Amazonログイン&ペイメント」
すでに四季の「劇団四季」、夢の街創造委員会の「出前館」、ROPEやJUNを取り扱うアパレルサイト「J'aDoRe JUN ONLINE」などが導入し、300サイト以上で稼働している。
アマゾンによると、問い合わせは数多く寄せられており、米国で同サービスがスタートした時よりも初動は順調だという。米国で同サービスを導入しているサイトでは、注文成約率が10%~34%改善した事例もあり、関連会社によると想定以上の成果が表れている模様だ。現状、「Amazonログイン&ペイメント」では定期購入には対応していないが、米国ではスタートしており、日本での機能追加も準備している。
楽天はオープン戦略として「楽天ID決済」の営業を強化
「楽天ID決済」は、以前は楽天の“準経済圏”拡大を担う手段として展開されてきたが、2015年からは楽天外部でもオープン戦略として進めていく方針を打ち出している。これまで、楽天市場の出店ガイドには楽天ID決済の紹介は掲載されてこなかったが、2015年からは、通常の楽天市場の出店プランと、楽天ID決済の導入プランを併記している。
楽天ID決済のオープン化戦略推進はアマゾン参入のタイミングより早く、同社ではアマゾンの参入の影響を否定するが、水面下ではその動きをキャッチしていたと予想される。
楽天ID決済の強みは何といってもインターネットのポイントで、圧倒的な認知度と吸引力を誇る「楽天スーパーポイント」とのシナジーが挙げられる。
楽天グループ外のサイトで楽天ID決済を利用すると、楽天市場含む楽天グループ各サービスと同様に1%のポイントが付与される。また、貯めたポイントを利用することも可能だ。グループ外では、無印良品やnano・universeなどで具体的な送客効果が表れているという。
楽天ID決済の手数料は5%で、3.6%の「Yahoo!ウォレット」はもとより、手数料を公表していないAmazonログイン&ペイメントよりも高い数字に思われる。しかし、5%のうち、1%はポイント原資となっており、実際の手数料は4%だ。
決済システムを提供する上でショッピングカートとの連携は欠かせないが、「カラーミーショップ」(GMOペパボ)、「MakeShop」(GMOメイクショップ)、「たまごリピート」(テモナ)、「FutureShop2」(フューチャーショップ)で、2016年以降利用できるようになり、10万以上のECサイトで楽天ID決済が可能となる。
なお、楽天会員IDとパスワードだけで会員登録を行える「かんたん登録オプション」については、現状、楽天と契約を行うオプション契約となっており、ショッピングカート自体には標準で搭載されない。
ただし、楽天としてもアマゾンの成功は目の当たりにしているはずで、いずれ何らかの手を打ってくると思われる。
【次ページ】LINEの「LINE Pay」が2016年春からリアル決済を開始
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