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- 2025/04/08 掲載
ちゅうぎんFGの「地域企業支援×DX」の全体像、大手コンサルから人材が集まる理由とは
前編はこちら(この記事は後編です)
地域企業支援の「コンサル会社」は収益化が難しい?
ちゅうぎんFGは、2017年に策定した「長期経営計画」によって、構造改革と行動改革というハード面とソフト面での改革を行い、業績を伸ばしてきた金融持株会社である。環境の変化に合わせて、デジタル強化の一環として、2024年に「ちゅうぎんDX戦略」を策定し、さまざまな施策を実行中だ。この「ちゅうぎんDX戦略」は、フェーズ1・フェーズ2・フェーズ3の3つの段階に分かれている。フェーズ1が「自らがDX企業へ」、フェーズ2が「お客さまのDXをサポート」、フェーズ3が「お客さまと未来を共創」である。フェーズ1の「自らがDX企業へ」は、着実に実現しつつある。本記事では、主にフェーズ2とフェーズ3の現状と今後について、見ていきたい。
まず、「ちゅうぎんDX戦略」のここまでの流れについて、イノベーション推進部部長の白神氏に総括してもらおう。

イノベーション推進部部長
白神賢治氏
外部に委託するのではなく、基本的には内部で行うという、ちゅうぎんFGの方針が形になっているのが、Cキューブ・コンサルティングと言えるだろう。
「デジタル化や人口減少が地域における課題となります。地域のお客さまのニーズや課題解決をワンストップでちゅうぎんFGで行うことが理想形です。そのような考え方が、Cキューブ・コンサルティング設立にもつながっています。DXによって、『これまで体験したことのない世界になるだろう』、またその際には、『多くの業務を外部に依存するのではなく、内部で技術やノウハウを持っていこう』と考えたのです。これまで、地域の企業のDXを推進するコンサルティング企業はなかったため、地域に貢献したいとの志を持って、大手ファームから中途で入ってきた方もいます」(白神氏)
これまで地域を対象としたコンサルティング会社がなかったのは、収益化が難しくなるからである。ちゅうぎんFGは、この課題とどう向き合っているのだろうか。
「収益だけを目標にした場合、地域でコンサルティングを行うのは難しいでしょう。地域に根ざした銀行だからこそ、できるところはあると思います。地域で本当にDXがしたいというお客さまがいたときに、しっかりとしたコンサルティングを受けられる仕組みを作ることが重要だと考えています」(白神氏)
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