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- 2025/03/11 掲載
【地銀62行のDXランキング】部門1位は群馬銀行…総合1位「最強の地銀」はどこか?
前編はこちら(※この記事は後編です)
評価項目(1):地銀のWebサイトの「SEO評価」
メンバーズフォーアドカンパニー社が公表した、『地銀62行DX推進状況レポート2024』では、「Webサイト体験」と「顧客接点のデジタル化」という2つの観点から、地銀のデジタル化の進捗状況を分析している。本記事では、「顧客接点のデジタル化」について分析していく。「顧客接点のデジタル化」では、まず「PCのトップページで基本的なSEOが実施できているか」という調査項目がある。この項目の調査結果について、メンバーズ フォーアドカンパニーのカンパニー社長の田中秀和氏は、次のように語っている。
「SEOについては、ツールなどを活用しながら調査をしています。PCの表示速度については、各行ともに大幅に改善傾向にあり、80点以下の銀行はありません。90点以上は6行あり、全体的に高い水準と言えます」(田中氏)
基本的なSEOは、どの地銀でもしっかり対策を実施していることが見て取れるようだ。一方、かなり差が出たのは、「『地域名+銀行』で基本的なSEOが実施できているか」という項目である。
「この項目は、かなり差が出ました。ただし、地銀によっては、アドバンテージのある社名の地銀があります。たとえば、都道府県や地域名が銀行の名前に入っているかどうかでも、差が出るためです。しかし、この検索キーワードは重要です。たとえば、初めてその地域に就職したユーザーが、『この地域の銀行はどこだろう』と検索した際に、上位の銀行の顧客になる可能性が高くなるでしょう。低評価だった地銀は、今後SEOのチューニングを行っていくべきだと考えます」(田中氏)
評価項目(2):シミュレーション機能の充実度は?
そのほか、「各種シミュレーション機能は整備されているか」との項目では、ローンシミュレーションはすべての地銀で可能との結果が出た。投資信託シミュレーションが可能であるのは、62行中32行、ライフプランシミュレーションが可能なのは、62行中20行である。
フォーアドカンパニー
カンパニー社長
田中秀和氏
シミュレーション機能の外部サービスと自社サービスの内訳の調査では、外部サービスを使う地銀が多くある。
「自社で開発しようとすると、時間もコストもかかります。また、外部サービスには多くのノウハウが蓄積されているため、『使いやすい』『使い慣れている』などのメリットがあるでしょう。ユーザー体験の改善という観点から考えると、内製する部分と外部サービスを使う部分で、バランスを取りながら分けていく必要があると考えます」(田中氏)
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