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  • 2014/07/18 掲載

アマゾンが変えるネット通販のラストワンマイル、PFMや電子レシートも注目

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すべてのチャネル(顧客接点)をシームレスに連携させるオムニチャネル。その目的は、一貫した購買体験を提供することで、顧客との関係強化を狙うものだ。この取り組みにおいて重要な役割を果たすのがスマートデバイスで、最近では店舗送客やモバイル決済といった施策に活用されているが、今後、企業がオムニチャネルによってさらなる効果を上げていくためには、獲得したさまざまなデータを活用して顧客のライフスタイルそのものを支援できるかどうかが、大きな鍵を握ることになる。その際に考えるべき課題は、どのようなものか。野村総合研究所(以下NRI)主催のITロードマップセミナー 2014にて、同社 基盤ソリューション企画部 上級研究員の藤吉栄二氏が語った。

ネットサービスで始まる“ラストワンマイル”への挑戦

 現状の実店舗とネットの売上を比較してみると、2008年の米小売業では売上全体に占めるECの割合は4%、2012年でも6%で、まだ非常に小さい。これは日本でもほぼ同じレベルだと言われる。

「ただしここで注目すべきは、Webで商品を見て、実店舗で商品を買うという割合が約4割弱あること。今後はネットか、リアルかで線引きすることが難しくなっていく、あるいは境界が曖昧になっていくと考えられる」(藤吉氏)

 こうした状況の中で、リアルとネットの各々に、どんな変化が出てきているのか。

 まずネットサービスがどうしても超えられない課題として挙げられるのが、商品の配達に時間がかかることだ。

「リアル店舗なら商品を購入した段階で、顧客はその場で品物を手にすることができる。しかしECの場合は、購入ボタンをクリックし、商品が手元に届くまでには、一定時間が必要だ。その“ラストワンマイル”を何とか解消しようということで現在、新たな取り組みが始まっている」

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(出典:野村総合研究所,2014)

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(出典:野村総合研究所,2014)


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 その1つの例として、既に米国で始まっている“ロッカーサービス”がある。ネットで注文を受けた商品を、コンビニや小売店舗の外に設置した“ロッカー”に配送し、会社帰りなど顧客の都合のいい時間に立ち寄ってもらい、商品をピックアップしてもらう、というものだ。

「実際のサービスとしては、アマゾンのAmazon Lockerやグーグルが買収したBufferBoxなどが挙げられる。これらはユーザ自身が、買った商品を取りにくという仕組みのもの」(関連記事:楽天、「楽天BOX」開始 駅のロッカーで商品受け取り

【次ページ】予測出荷・PFM(個人金融資産管理)・電子レシートって何だ?
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