- 2012/04/17 掲載
東芝テック、米IBMの流通向け事業を買収 POSで世界首位に
IBMのRSS事業は、売上高約11.5億米ドル(2011年度実績)。従業員は約1000名。POS端末の提供のほか、保守サービスなども提供している。米LakeWestの調査によれば、POS端末の販売シェアでは世界首位、米国では4割のシェアを占めるとされる。
東芝テックは、IBMのRSS事業を引き継ぎ、米州、欧州、日本、アジアなどの成長市場のリテールソリューション市場の販路を獲得する。また、IBMが提唱する「スマーター・コマース」事業のパートナーとして、協業関係を築く。
今後は、量販店、専門店、コンビニエンスストアなどの市場を深耕し、飲食店をはじめとするホスピタリティ市場においてもプレゼンスを強化していく考え。
なお、本取引のため、今後各国に新会社を設立し、日本には、その持株会社を設立する予定。東芝テックはこの持株会社株式のうち80.1%を取得し、グループ傘下に置く予定。円滑な事業移管を考慮し、譲渡後一定期間は、IBMが19.9%の持株会社株式を所有するが、その後は東芝テックが持株会社を100%子会社にする予定だという。
米国事業会社責任者には、現在IBMでリテール・ストア・ソリューション担当ゼネラル・マネージャーを務めるスティーブン・D・ラドウィック氏が米国事業会社のCEOに就任する。
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