- 会員限定
- 2012/11/28 掲載
現場の意思決定力を高める、ワークフロー導入・活用術
ノークリサーチ連載:中堅・中小企業市場の解体新書
ワークフローでは、システム連携やカスタマイズにおける評価が低い?
以下のグラフは従業員数300人未満の中小企業に対し、「導入済みワークフローの評価」を尋ねたものである。それぞれの評価項目が持つ意味はグラフの下に記載した通りだ。製品/サービスの導入費用や運用費用が高すぎないか?という観点での評価である。
機能が足りているか:
自社が必要とする機能が製品/サービスに備わっているか?という観点での評価である。
自社の要件に合致しているか:
「機能が多すぎて使いこなせない」などといったことがなく、自社のニーズやスキルに合わせた製品/サービスとなっているかどうか?という観点での評価である。
他システムとの連携手段が整っているか:
最終承認を経た申請項目に添付された文書をファイルライブラリに自動で保存しておくなどといった他システムとの連携が無理なく行えるか?という観点での評価である。
プログラミングによる機能の追加/変更(カスタマイズ)がしやすいか:
「開発キット(SDK)が提供されているか」など、プログラミングが必要なレベルでの機能の追加/変更をサポートする取り組みに関連する評価である。
一方で、「他システムとの連携手段が整っているか」と「プログラミングによる機能の追加/変更(カスタマイズ)がしやすいか」については満足度がやや低くなっていることが分かる。「ワークフローにおいて、システム連携やカスタマイズを必要とするようなニーズが中小企業に本当にあるのか?」と疑問に思われるかもしれない。その点こそが、中小企業におけるワークフロー活用を考える上で極めて重要なのである。
【次ページ】ワークフローで本当に必要なものは何か?
関連コンテンツ
PR
PR
PR