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- 2012/02/03 掲載
調査で見えた中堅・中小企業のグローバル化の課題、望まれているのはITではないという現実
中堅・中小企業市場の解体新書
さらなる成長の場として「海外」を選択する企業が増える
以下のグラフは年商500億円未満の中堅・中小企業に対し、「海外でのビジネス展開状況」を尋ねた結果を年商別に集計したものである(複数のビジネス展開方法をとっている場合もあるため、複数回答可とした)。この調査の結果では、何らかの形で「既に海外拠点を持つ」という回答は年商5億円以上~50億円未満では10.0%、年商50億円未満~100億円で19.5%、年商100億円以上~300億円未満では26.5%、年商300億円以上~500億円未満では36.0%となった。つまり、年商5億円以上~50億円未満の中小企業では1割、年商50億円以上~300億円未満の中堅企業では2~3割の企業が既に海外に拠点を設置していることになる。
投資余力という観点では決して余裕があるわけではない中堅・中小企業が、海外ビジネスに関心を高めている理由は何だろうか?以下のグラフは年商500億円未満の中堅・中小企業に対し、「海外向けのビジネス展開を今後加速させる要因(複数回答可)」を尋ねた結果である。
その結果、「中国、インド、東南アジアなどの新興国における経済発展」が最も多く挙げられ、「円高の継続/進行」と「日本の経済の停滞や国債信用度の低下」がそれに続いた。中堅・中小企業の多くは今後の成長を目指す企業だ。だが、今後の日本経済に急速な成長が見込めない中、新興国の経済発展は自社の成長の場としては選択肢に入れざるを得なくなる。
今後、日本と新興国の経済成長の差がさらに大きくなれば、海外へのビジネス展開へ取り組む中堅・中小企業も増加していくと予想される。
【次ページ】望まれているのはITではないという現実
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