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海外進出のローカライズで直面する3つの課題
上森久之氏(以下、上森氏):我々Wovn Technologiesでは、さまざまな業種のWebサイトのローカライズを手がけており海外展開についてよく相談されます。さっそくですが国内企業の海外進出、展開における「言語の壁」「ローカライズ」の3つの課題について、まずモーリーさんに共有させてください。1つ目は「製品・サービスサイトがパンフレット化している」課題です。「コロナ禍の前まで、営業はパンフレットを持参して担当が取引先を訪問していたのですが、非対面になりパンフレットを急きょWeb化して取引先に展開する必要性が高まったのです。その翻訳から発展しているため、現地のWebサイトがパンフレット化しています。
2つ目は、FA(ファクトリーオートメーション)などの複雑なソリューションを提供する国内企業の中には、「製品マニュアルが10万ページにも及ぶため、展開する言語ごとに作成、更新が難しい」課題です。
そして3つ目が「従業員向けサイトの情報の更新にタイムラグが発生する」課題です。本社の事業方針が変わっているにも関わらず、現地の社員向けサイトの更新に数カ月かかるため、「場合によっては昨年の方針に沿って現地は活動をしなければならない」状況があります。
モーリー・ロバートソン氏(以下、モーリー氏):なるほど、コロナ禍でかなり状況が変わったのですね。国内外でさまざまな企業の趨勢について考えたり、製品やサービスを利用したりしてきた立場としては、「3つの課題」の困難さは容易に想像できます。国内のBtoB企業で海外展開が増えている背景には何があるでしょうか?
上森氏:はい。「2つのケース」があります。1つ目は「日本企業の海外拠点からの相談」です。たとえば、ある大手ロボティクス企業からは、スペイン進出に際し「Webサイトのスペイン語対応を1週間で完了したい」と相談されました。2つ目は「国内の事業部から輸出するケース」です。日本で消費されていたものが海外で必要とされ「初めて海外展開する」ことが多いのです。
モーリー氏:3つ目の「スピード」に関する課題を聞いて感じたのは、海外のビジネスパーソンは意思決定のスピードが早いということです。この他にも海外展開に失敗する企業には「失敗法則」があるように感じるのですが、まずは、この点について解説しましょう。
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