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- 2014/07/19 掲載
スラムダンクから学ぶリーダーシップ “モチベートする言葉”の本質とは何か(前編)
連載:名著×少年漫画から学ぶ組織論(10)
「モチベーション」は必要不可欠な経営資源である
やる気スイッチ 君のはどこにあるんだろう
やる気スイッチ 君のはどんなのなんだろう
見つけてあげるよ
君だけのやる気スイッチ 君だけのやる気スイッチ
(個別指導 スクールIE テレビCMより)
中学生と思しき少年の額にスイッチがくっついて、ダルそうに椅子に座っている。母親がこのスイッチを押そうと人差し指を伸ばす。額のスイッチにジャストミートするとスイッチは赤く点灯し、少年は雄叫びをあげる。
極めて明解な主張と、ちょっとしたユーモア、そして一度聞いたら妙に耳に残るメロディラインが絶妙な、とても印象に残るコマーシャルである。
このコマーシャルを目にした時、多くの大人もまた、どこか他人事ではないような感じを受けるのではないだろうか。
我が国の一般的な職場には、やる気を削ぐ要素こそ満ちているものの、やる気を出させてくれるようなことはあまりない。我が部下にも「やる気スイッチ」があって、それを押すだけで済むのであれば、日々のマネジメントも楽なのだが・・・このCMが流れると、こんな気持ちがふっと沸き起こる。
また同時に、このようにも思うかもしれない。自分の「やる気スイッチ」も、どこかの誰かが押してくれないだろうか、と。
そこで大切なのは、「手を止めないこと」「地道に案件を前に進めていくこと」だったりする。このような現場における生産性とは、まさしく「やる気」によって大きく左右されるものだ。
これもまた現代の企業組織において、組織論がカバーする領域であるが、なかでも「モチベーション」は極めて重要なキーワードとなっている。
「モチベーション」を語る際、井上雄彦の名作バスケットボール漫画「SLAM DUNK」が思い出される。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ」のセリフは、連載が終了してから20年近く経った今も、まさしく絶大なる人気を得ており、スポーツに限らずビジネスの場においても一種の合言葉のごとく、私達の社会に定着している。
【次ページ】安西先生の発する「モチベートする言葉」
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