- 2025/03/08 掲載
組織にとって「驚愕の事実」を発見…信頼を高めるための「7つの行動」とは何か
信頼を構成する「7つの行動」を特定
私たちの信頼に関する調査は、とても興味深い質問からはじまった。「信頼について話すとき、私たちは実際に何について話しているのか?」この大きなトリガーとなっている言葉を解体し、つまり信頼を定義している要素を特定できたらどうだろう?
信頼の「具体性」を明らかにするために、我々のチームは信頼を掘り下げ、信頼を構成する「7つの行動」を特定した。その名も「BRAVING(ブレイヴィング)」。信頼は、傷つきやすく、勇気(BRAVE)のいるプロセスであるため、これはぴったりのネーミングだと思う。
パプアニューギニアのアサロ族の言葉に、私の好きなものがある。「知識は骨に刻まれるまで単なる噂に過ぎない」。知識を骨に刻み込むには、実践して、失敗して、そこから学んで、それをくり返すしかないことを私たちは知っている。
BRAVINGインヴェントリー、つまり、「信頼を客観的に評価するこの方法」は、第1に、対話のためのツールであり、好奇心や学びから、そして最終的には信頼構築という観点から同僚たちと会話を進めていくためのガイドである。
現在私たちは、チームの信頼評価と、7つの行動に基づいて個人の信頼レベルを測る方法を開発中だ。
私たちはこのインヴェントリー(評価項目)を、同僚たちと価値観について話すのと同じ要領で使用している。各自BRAVINGインヴェントリーに記入し、その後1対1で一致する部分と異なる部分について話しあうのだ。これは関係構築のプロセスであり、安全な範囲でうまく実践すれば関係性は変わっていく。
7つの要素を見てみよう。わかりやすいものもあれば、説明が必要なものもあるが、後者についてはリストを見た後で説明する。
- (1)境界線(Boundaries):相手の境界線を尊重する。何が大丈夫で何がそうでないかわからないときは尋ねること。ノーと言ってもかまわない。
- (2)信頼性(Reliability):やると決めたことは実行する。仕事においてこれは、自分の能力と限界を常に認識し、過度な約束をせず、約束を果たし、競合する優先事項のバランスを取るということだ。
- (3)責任(Accountability):自分の過ちを認め、謝罪し、償いをする。
- (4)機密性(Vault):自分の情報や経験以外は共有しない。他人の秘密を漏らしてはいけない。
- (5)誠実さ(Integrity):快適さより勇気を選ぶ。楽しくて手軽で簡単なことより正しいことを選択し、自分の価値観を公言するだけでなく実践することを選択する。
- (6)非難しない(Nonjudgment):誰しも自分に必要なものを求めてよい。非難されることなく自分の気持ちを打ち明け、助けを求めることができる。
- (7)寛大さ(Generosity):他人の意図、言葉、行動に対して可能なかぎり寛大に解釈する。
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