日立製作所、マレーシアの金融ITソリューション企業eBworxを47億円で買収

　eBworx社は、マレーシア、シンガポール、インドネシア、タイ、中国を中心としたアジア地域において、インターネット・モバイルバンキングシステム、融資管理システムなどを提供している企業。マレーシア、シンガポールの大手銀行を中心に多くの実績を持つという。

　日立は本TOBにより、eBworx社が有する豊富な顧客基盤、多数の導入実績があるソフトウェア製品、高いスキルを有する人財などの強力な開発基盤を獲得し、東南アジア・中国におけるシステムソリューション事業の拡大を目指す。

　eBworx社買収後のサービス提供にあたっては、アジア地域を含めグローバルにITコンサルティングサービスを提供するHitachi Consulting Corporationを中心とした日立グループのネットワークも活用。これにより、アジア地域を中心としたグローバル事業への投資を拡大する日系金融機関ならびに現地金融機関に対する、ワンストップのサービス体制を確立し、東南アジア・中国地域におけるシステムソリューション事業の拡大を目指す。

　日立は、今後も、グローバル市場における事業強化に向けた取り組みを進め、情報・通信システム事業全体で2010年度に約3,900億円であった海外売上高を、2015年度には8,000億円へと拡大する方針を明らかにしている。