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- 2016/08/09 掲載
インドのサイバー犯罪とセキュリティ事情をグラフで理解する
インドIT最新事情
(訳:エクシール・エフ・エー・コンサルティング 大塚賢二)
グラフで理解するサイバー犯罪とセキュリティ
サイバー犯罪ではコンピューターは次のように利用される。・「ターゲット」として:他人のコンピューターへの攻撃(ウイルス散布が一例)
・「武器」として:コンピューターを使って詐欺や違法ギャンブルのような非デジタルの犯罪を実行
・「アクセサリー」として:コンピューターを仮想のファイリングキャビネットとして使用し、違法の、または盗んだ情報を保管
インド国民は日常のあらゆる場面で、ブロードバンドの天気情報、無線LANのワイヤレスシグナル、ローカルネットワーク、電力供給の大規模グリッドといったサイバー空間と接触している。サイバー攻撃を防ぎ、撃退するため、インドは官民挙げて新たな技術・方法を考え出す努力をしなければならない。インド政府のイニシアチブのもと、個々のネットワークがリアルタイムで保護されるためにも、こうした取り組みが求められる。
現在、インド政府はサイバー犯罪対策に本腰を入れている。ラビ・シャンカール・プラサド通信IT相は、今年1月から3月までにインドでは8000を超えるウェブサイトがハッキングされたと述べた。議会でもサイバー犯罪が取り上げられ政府は優先課題として取り組むことにした。
以下は通信IT省が発表した統計をもとにした、インド国内のサイバー犯罪件数、ハッキング件数、スパムメール件数のグラフだ。
【次ページ】インド国内主要サイバー犯罪手口まとめ
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