- 2025/04/25 掲載
超優秀リーダーに「絶対必須の3カ条」、元トヨタ会長も実践「世界最古・最高の教え」
徳川家康や元トヨタ会長らが愛した『貞観政要』
子供の頃、社会の授業で「遣唐使」を学んだことを覚えているでしょうか? 私も子供ながらに、「中国にわざわざ人を派遣して勉強するってすごいことだな」と思って、内容はわからずともその出来事に驚いたことを覚えています。今回、ご紹介する『貞観政要』とは、貞観時代の為政者である李世民(唐朝の第2代皇帝:太宗)と部下との対話語録になります。『貞観政要』の「貞観」とは年号のことです。当時の唐は、日本が遣唐使を派遣するほど優れた国づくりをしていましたが、その優れた時代の中でも、特に政治が安定していたというのが貞観年間(627年~649年/日本では飛鳥時代)になります。
日本では、徳川家康、北条政子、明治天皇も参考にしたと言われています。特に徳川家康に至っては、『論語』以上に『貞観政要』を重視していたそうです。現代においても、元トヨタ自動車会長の張 富士夫氏や元ライフネット生命会長の出口 治明氏も愛読していたといい、2000年近い間、世界最古・最高のリーダー論の1つとして世界中で読み継がれています。
超優秀リーダーが持つべき「3つの鏡(教え)」
『貞観政要』では、リーダーは3つの鏡を持つべきだと説いています。それが、「銅の鏡・歴史の鏡・人の鏡」の3つです。それでは、1つずつひも解いていきましょう。■銅の鏡
銅の鏡とは、自分自身を見つめることです。
リーダーは人を指摘し、人に指示命令することが多いことと思います。しかし、人のことばかり指摘して、自分自身のことを律することができなければ独善的で傲慢なリーダーになってしまいます。自分自身を客観的に見つめ直し、自分の態度や表情、雰囲気が周囲にどんな影響を与えているのかを常に律しなさいと説いています。 【次ページ】もう2つの鏡(教え)を解説
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