- 会員限定
- 2015/04/28 掲載
マネタイズで先行するiOS、急伸するAndroid――東南アジアのモバイルゲーム市場
OSベースではOEMのあるAndroidの伸びが著しい
アップアニーが東南アジア5カ国(インドネシア・タイ・フィリピン・マレーシア・ベトナム)を対象に行った調査では、東南アジアのゲームアプリ市場には成長の余地が大きく残っていることがわかった。東南アジア5カ国ではOEMを提供できるAndroidがiOSをリードしている。東南アジアは急成長が見込まれるものの現時点では購買力が低いため、OEMが有利に働いた形だ。
AndroidのアプリストアであるGoogle Playと、iOSのアプリストアであるiOS App Storeを比較するとGoogle Playの伸びがより顕著になる。Google Playにおける2014年の5カ国合計のダウンロード数の伸び率はiOS App Storeの4倍を誇り、2013年の2.5倍から急激に成長したことがわかる。これは経済的諸指標の発展遅れが指摘されていたインドネシアのスマートフォン普及率が、2013年から2014年にかけて7%以上も上昇したことが影響を与えているといえる。
また、ベトナムでも前年と比較して2倍近い36%の普及率となり、インドネシアと合わせてAndroidの躍進を後押しすることとなった。個別に見てみると最も差が開いたのがインドネシアでiOS App Storeの9倍ものダウンロード数となり、iOS App Storeを大きくリードしている。最も差が少なかったのはベトナムだが、それでもiOS App Store3倍で、東南アジアにおいてのAndroid普及率を表す結果となった。
マネタイズで先行するiOS、急伸するAndroid
しかし一方で、5カ国合計収益の伸び率ではGoogle Playが2013年から2014年にかけて220%増と驚異的な数字を記録しており、これはGoogle Playが東南アジア地域におけるマネタイズモデルを確立し始めていると予想できる。グーグルは2015年2月にもAndroid Oneをフィリピンとインドネシアに投入しており、追加投入の予定も公言している。
東南アジアで展開されているAndroid Oneは先進国で普及するリファレンスモデルのGoogle Nexusとは異なり、新興国での流通を目的とした低価格帯のスマートフォンだ。メーカーは多岐に及ぶものの、ハードウェアの設計から部品調達までグーグルが行っており、研究開発費用を抑えることで新興国のスマートフォンとしてAndroidを標準化するのが狙いだ。低価格でも一定の品質や2年間のアップデートが行われるAndroid OneはPCやインターネットの普及で遅れた東南アジアに大きな影響を与えると予想され、今後の注目すべきポイントといえる。
【次ページ】メッセージング市場のシェアを拡大させ、ゲーム成功を狙うLINE
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!
投稿したコメントを
削除しますか?
あなたの投稿コメント編集
通報
報告が完了しました
必要な会員情報が不足しています。
必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。
-
記事閲覧数の制限なし
-
[お気に入り]ボタンでの記事取り置き
-
タグフォロー
-
おすすめコンテンツの表示
詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!
「」さんのブロックを解除しますか?
ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。
ブロック
さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。
さんをブロックしますか?
ブロック
ブロックが完了しました
ブロック解除
ブロック解除が完了しました