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ここ数年、ソーシャルメディアやスマートフォン、位置情報技術の活用により、オンラインとオフラインの融合が加速している。携帯電話やスマートフォンの位置情報(GPS)機能を活用した位置情報ゲームは特に相性が良く、オンラインの世界だけではなく、オフラインの世界でも楽しいことが起きる仕掛けづくりを早くから行っている。今回はO2O(オンライン・ツー・オフライン)とも親和性が高い「ゲーミフィケーション」の動向を追った。
地域店舗・宿泊施設との提携で地域活性化を図る「コロプラ」
携帯電話の位置情報機能を使い、1キロメートル移動するごとにゲーム内の仮想通貨を獲得でき、「コロニー」と呼ばれる自分だけの街を育てるゲーム位置情報ゲーム「コロニーな生活☆PLUS(以下、コロプラ)」。
同サービスを手がけるコロプラでは、日本の名産品などを取り扱う全国のリアル店舗、鉄道会社、宿泊施設、百貨店、プロ野球球団といった企業と提携し、さまざまなリアル連携を展開している。
その中心的な役割を担うのが、「コロカ」と呼ばれる実在するカードだ。実際の店舗を訪れて商品を購入した場合にのみ手に入れることができるそのカードの裏側には、シリアル番号が記載されている。オンライン上でその番号を入力すると特殊なアイテムを手に入れることができ、コレクター心をくすぐるという仕組みだ。
現在、同社の提携社数は約1400社(2012年8月末時点)。そのうち、「コロカ」提携の店舗は147店舗、交通事業者は28社、宿泊施設は約1200施設にのぼる。すでに同社だけで累計約15億回のチェックイン回数を誇るという。
その高い集客力は各種イベントでも実証済みだ。2011年と2012年は、東京・武蔵野市の東急百貨店で「日本全国すぐれモノ市 -コロプラ物産展」を開催。同物産展は、モバイル事業メインのインターネット企業として日本初の開催となり、2011年は、38店舗が参加し、4万人の来場者、約7,000万円の売上を記録した。2012年は、5月31日から6月6日まで開催したが、47店舗が参加し、6万人以上の来場者が集まり、期間内で8,000万円強の売上を達成した。
2011年夏には、由比ガ浜の海の家15店舗と提携し、「コロプラBeach 2011 in 由比ガ浜」を期間限定でオープンしたが、東日本大震災などの影響で関東の海水浴場の客足が軒並み大幅に落ち込むなか、前年並みの来場者数を確保したそうだ。また、福島県・宮城県・岩手県のコロカ店、コロ宿、鉄道、バス、レンタカー会社を横断したキャンペーン「東北応援スタンプラリーキャンペーン」を展開している。
そのほか、プロ野球球団のヤクルトスワローズとは、「プロ野球!コロプラシリーズ」を開催。2カ月で約2000人を動員した。ほかにもプロ野球球団では東北楽天ゴールデンイーグルス、映画配給会社の東映などとも提携している。
コロプラでは、スマートフォン専用アプリで「秘宝探偵」「プロ野球PRIDE」などを提供しており、これらのゲームにも位置連動機能の仕組みを取り入れているという。
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