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- 2013/11/22 掲載
iBeaconとは何か?アップルが採用したO2O技術の意味と活用事例
理論上は数十メートルの距離で通信可能
2013年6月に米国で行われた「WWDC 2013」で発表された「iBeacon」機能は、Estimote社が開発した近距離無線通信技術で、Bluetooth4.0、Bluetooth Low Energy(BLE)を活用したAPIという位置づけになる。簡単に言えば、アップルのiOSデバイスを所持したユーザーが店舗に近づくと、自動で感知し、情報をプッシュ配信できるというもの。
iOS 7に対応したiPhone 4S以降の機種であれば対応可能で、NFCなどと違って数十メートルの距離が確保できることから、iOSの新キラーコンテンツとして期待されている。また、BLEはiOS 7に加え、Androidの4.3からも利用できるため、Android端末にも今後対応される予定だ。
ユーザーがアプリを起動していなくてもプッシュ通信で通知
「スマポ」は現在、家電量販店のビックカメラをはじめ、アパレル、商業施設、百貨店、スーパーマーケットなど、23都道府県の約700カ所、約90ブランドにサービスを導入。2013年10月には楽天の子会社となったことも発表された。
新たにiBeaconを導入したことにより、「スマポ」アプリを起動していないユーザーも店舗近くでリマインドを受けることが可能になる。店舗にとってはユーザーの取りこぼしを防止でき、来店につなげることができる。また、ユーザーにとっては、店舗の近くを通りかかかった際、ポイントが付与されることを認識できるため、ポイントのもらい忘れを回避できる。
スポットライト 代表取締役 柴田陽氏は、「Wi-Fi、NFC、超音波などこれまでのあらゆる技術と同様に、技術に振り回されず、iBeaconの特徴を活かしてどのようなユーザー体験を構築できるかを考えることが重要です。接近アラート機能は、ユーザーがiPhoneアプリを起動していなくても『スマポ』対応店舗の近くを通ると、近くの店舗でポイントが貯められることをプッシュ通知で教えてくれる機能です。実店舗の企業様とお話ししていると、iBeaconに対しては、期待感はあるものの今後の普及度を見極めたいというのが実情のようです」と説明する。
【次ページ】店舗に入るだけで来店回数を自動でカウント
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