- 2025/03/31 掲載
中国国有4行が資本増強、公的資金注入などで716億ドル
財務省引き受け以外の株式発行は私募の形で行う。増資は「中核的自己資本(コアTier1)」の強化が目的で、政府は既に主要国有銀行に5000億元の公的資本を注入すると表明していた。
4大銀行が30日に提出した資料によると、中国銀行は最大1650億元、中国建設銀行は最大1050億元、交通銀行は最大1200億元、中国郵政貯蓄銀行は最大1300億元それぞれ増資する計画。
中国では不動産不況が長引き、景気が減速している。政府はデフレ圧力をかわしてトランプ米政権による高関税政策の影響を和らげるため、大型財政出動によって今年も前年と同じ「5%前後」の国内総生産(GDP)成長率を達成する方針。
中国の銀行は不動産不況に伴う景気減速に伴って収益性が圧迫されている。さらに、中国人民銀行(中央銀行)の追加利下げが見込まれるため、利ざや縮小懸念が出ている。アナリストらは中国当局に対し、迅速な資本増強を求めていた。銀行の貸し出し能力を強化し、景気低迷に歯止めをかけ、銀行の不良債権リスクに対応する必要があるためだ。
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