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- 2021/08/30 掲載
プレステ連携の噂も、ネットフリックスがゲーム市場参入でソニーに急接近のワケ
ネットフリックスに成長鈍化の兆し
日本でも利用者が急増し、注目を集める米動画配信大手のネットフリックス。2021年7月に発表した4~6月期の決算では、売上高が前年同期比19%増の73億4177万ドル(約8052億円)で過去最高を更新、純利益も13億5301万ドル(約1484億円)と前年同期の7億2000万ドルから大きく拡大した。
会員数も各地域で拡大。2021年4~6月期、日本を含むアジア太平洋地域では、有料会員数は102万人増加し累計数は2788万人となった。また欧州・中東・アフリカ地域では19万人増の6870万人、中南米地域では76万人増の3866万人となった。
売上高・利益、会員数の増加傾向からその好調ぶりがうかがえるが、一方で成長速度が鈍化する兆しがあるのも事実だ。
すでに主力である米国・カナダ市場における会員数は、マイナス43万人となり、同地域の累計会員数は2021年1~3月期の7438万人から7395万人に下落。欧州・中東・アフリカ地域でも今期の会員数は19万人の増加だったが、前期の増加数181万人と比べると大幅に鈍化していることが分かる。
成長鈍化を脱する意外な一手「ゲーム」
会員数の拡大鈍化の背景には、競合サービスの拡大、外部環境の大きな変化など挙げられるだろう。ネットフリックスの競合は、テレビだけでなく、ソーシャルメディアやゲームも含まれ、スクリーンタイムの争奪戦は激化の一途だ。実際、ネットフリックスは株主への書簡の中で、競合としてYouTube、フォートナイトの開発企業Epic Games、中国SNS・TikTokなどを挙げている。これは同時に消費者の「可処分時間」の奪い合いが起きていることを示唆している。
主要な外部環境の変化の1つとして、ワクチン普及でこれまで自宅にこもっていた人々が外出するようになったことが挙げられる。実際米国では2021年3月ごろから、バケーションレンタル予約が急増したり、米国本土からハワイに観光する人々が増えるなどのトレンドが観察されている。
こうした状況下、ネットフリックスは次の一手としてゲームのサブスクサービスを開始することを公表し多くの注目を浴びている。
同社は株主への書簡で、新たなコンテンツカテゴリとしてゲームを追加することに言明。まずはモバイルデバイスに焦点を当て、現在の会員に無料でゲームを配信していく計画を明らかにしたのだ。
ネットフリックスゲームの開始日はいつ?
ネットフリックスはゲーム市場への参入を明らかにしたものの詳細には触れておらず、その内容や開始日などに関して多くの噂と臆測が飛び交う状況となっている。ネットフリックスのゲームサブスクサービスの開始はいつ頃になるのか。これについてブルームバーグは情報筋の話として、2022年中であると報道。
より詳細な日程について、2022年中に開催されるゲーム関連の大規模イベントでの発表があるのでは、との予想もなされている。
候補の1つは、2022年3月21~25日に開催予定のGames Developers Conference(GDC)。また、2022年の開催は未定であるが通常6月に開催されるE3なども候補に挙がっている。
【次ページ】プレステとの連携も?飛び交う臆測
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