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- 2016/03/14 掲載
バレンタイン、ホワイトデー市場規模縮小 ボルテージはそれでも恋愛ビジネスで儲ける
ホワイトデー市場は大幅に縮小、恋愛ビジネスは時代遅れか?
日本記念日協会の発表では、2006年時点でバレンタインが1,300億円、ホワイトデーは1,200億円もの経済効果を及ぼしていた。2014年にはバレンタインデー市場は約1,080億円、ホワイトデーは約730億円と、どちらも大きく市場規模が縮小している。その一方で、同じく日本記念日協会が発表した2015年のハロウィン市場は1,220億円と、ハロウィンがホワイトデーやバレンタインデーを上回っている。バレンタインデーが爆発的な人気になったのは1960年に入ってから。森永製菓が大々的に新聞広告を打ち、徐々に認知度が上がってきた。ホワイトデーは1977年、福岡の菓子店、石村萬盛堂が「お返しにマシュマロを贈ろう」という企画をはじめたのが発祥とされる。どちらも恋愛の力を使ってビジネス拡大を狙ったものだが、近年は少し元気がないようだ。
とはいえ、恋愛ビジネス全体が不調かと言えばそうでもない。スマホ向けアプリの開発を手掛ける東証一部上場企業のボルテージは、1999年の創業以来、女性のための恋愛シミュレーションゲーム「恋愛ドラマアプリ」を販売し業績を伸ばしてきた。今では女性ユーザーを中心に累計で4,000万人、年間300万人がゲームを楽しむ。年商も100億円を突破したのだという。
ボルテージの恋愛ドラマアプリヒット術
ヒットする恋愛ドラマアプリを生み出すカギはいったいどこにあるのか。そこには、恋愛ドラマアプリを世に送り出す20代を中心とした若手女性社員の存在があった。女性社員のエンジニアは「自分の考えたストーリーが配信されることやキャラクターを生み出し、育てていくことにやりがいを感じています」と話し、ユーザーに愛される恋愛ドラマアプリを世に出すことにモチベーションを感じている。また、別の女性社員は「若い女性の方が、プロットが通りやすいと思います。プロット会議では『どんな男性キャラにどんなことをされたいのか、どんなシーンでときめくか』などを真剣に話し合い、組み立てていきます。可愛いデザインやアバターを考えているときは時間を忘れちゃいます」と楽しそうに話す。等身大の恋愛を描くことがヒット作を生み出す秘訣だと言えるだろう。
イケメンとの恋愛を成就させるために早くドラマを進めたいというユーザーに対して、一日一話しか進めないという「切ない」仕組みも人気に拍車をかける要因となっているのだという。
コンサートや演劇を見るためのエンタメ早退や、恵比寿の高級レストランでの交流会、自由な時間を過ごせるクオーターに一度の一斉休業など、新しいステージを創り出すための福利厚生も事欠かない。若手社員の登用、働きやすい環境、アイデアを生み出すためのユニークな福利厚生。この3つが、ボルテージの恋愛ドラマアプリがヒットしたポイントかもしれない。
【次ページ】恋愛の「切なさ」がビジネス成功のポイントに?
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