- 2011/12/05 掲載
関西流ベタベタIT商法の挑戦81~おせっかいオバちゃんとITのコラボレーション
合同会社 関西商魂 代表 中森勇人
客を叱って背中を押す
山田社長が婚活ビジネスに参入したのは14年前のこと。きっかけは自らの婚活経験から導き出したノウハウを生かそうというものだった。山田社長は「20歳で結婚をして28歳で出戻りですわ。こりゃアカンと再婚を目指して一年で80人の男性と見合いを慣行しました。試行錯誤の末、今のダンナと出会ったのですが、婚活は待っているだけではダメ。年収や年齢の値ごろ感もある。そして当時の若者は何でも自分でできたけど、今は年齢の事を気にして自分からいけへん。ほんと駆け引きが下手な人が多いこと。だからこそ一番大事なのは背中をバンバンと押す人が必要や!ということですわ」と当時を振り返る。こんな山田社長が率いる「お見合い塾」の特徴は、低額でたくさん出会えて「イヤなことを言われる」こと。実はこのイヤなこと、つまり本音の部分が婚活成功の秘訣なのである。昔の仲人は「もう若くないんやからこの辺で手を打っとき」とか「見た目を気にしてたらアカン」とかキツイことを言いながら次々と縁談をまとめていった。つまりマニュアル世代で恋愛下手な今時の男女にはこの小うるさい仲人おばちゃんの力が必要だというわけである。
ここでお見合いの申し込みが返ってこないから会を辞めると言い出した36歳の女性の場合を例に取る。彼女の希望は同年代の年収1,000万以上の医者か弁護士。そこで山田社長は「36歳の医者は25歳の娘を希望するんやで!」と一喝し、返す刀で「15歳年上まで条件を上げて申し込みなさい」とアドバイス。すると49歳の弁護士からお見合い希望の申し込みが返ってきたのだという。
「『会員=お客様』ではこの商売はできません。きれい事を並べても結婚でけへんかったら会員は辞めていきます。だから私の仕事は会員の希望を崩していくこと、これに尽きます」と話す山田社長の元には年間2,000人もの新規登録者が押し寄せる。
もう一つのポイントは相手を自ら選んでもらうシステムを導入していること。このシステムを使えば年齢や年収、職業などで条件を絞り込み検索できるのだという。表示されたリストから会員の釣書を見ることができるのでこの情報を見ながらより具体的なアドバイスを受けられるという仕組みだ。
お見合い塾の次なるビジネスは婚活と就活とのコラボレーション。これは就職活動をおこなう学生に企業が福利厚生としてお見合い塾が提供する婚活支援制度「結婚もできる会社」をアピールするというもの。さらに男女の出会いが少ない中小企業を対象に従業員と会員とのお見合いパーティーを企画している。お見合い塾では結婚したい女性がたくさんいるのだ。
山田社長は今後の婚活ビジネスについて「私は見合いという古い概念を取っ払って“見愛(みあい)”として事業展開をしていきたいと考えています。これは恋愛結婚と見合い結婚の融合に他ありません」と展望を語る。
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