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  • 2006/09/06 掲載

関西流ベタベタIT商法の挑戦1~ごちゃまぜ文化が生み出すIT商法

【売上アップ】合同会社 関西商魂 代表 中森勇人

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大阪が生み出した儲かる(売上アップ)のためのIT商法は、「使える物は何でも使う、便利を追求する、花より団子」とごちゃ混ぜの三拍子がそろっている。本連載ではそんなベタで面白いIT商法を紹介していく。
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【売上アップ】合同会社 関西商魂 代表 中森勇人
合同会社 関西商魂
代表 中森勇人
ごちゃ混ぜ文化が生み出すITワールド

 昔から大阪人は思いついたことをすぐに商売に結びつけるという行動をとる。「これは面白い、儲かりそうや!」と思うや否や手を出す。有名なところでは牛の臓物をタレに漬けて焼くホルモン焼き。どうせ捨てる物つまり“ほるもん(の)“だから安くて売ることが出来る。それに栄養価も高く、冬場は風邪の予防にもなる。医学用語で言うホルモンと”ほるもん”の名前を引っかけたのも面白い。

 他にも元祖ファーストフードと言われる串カツやたこ焼きなども大阪発だ。せっかちな人が多い土地柄から動く歩道や自動改札なども早くから存在した。タクシーの自動ドアに料金メーターもこの地が発祥。さらに進化をして全国区になったものも多く、思わず「へー」と言いたくなるようなものが満載。こんな物まで大阪発なのと唸ってしまう。

 そんな中から生み出されたIT商法は「使える物は何でも使う、便利を追求する、花より団子」とごちゃ混ぜの三拍子がそろっている。本連載ではそんなベタで面白いIT商法を紹介していきたい。


客の回転を加速するテクノロジー

 大阪人がどれだけせっかちだというと、1分間の信号が待てずフライングをするので待ち時間をカウントダウンする表示版が設置されているくらいだ。最近では歩行者用信号機の下の部分にこのカウンターを仕込んだタイプが現れ、全国展開をしようという動きがある。実現すればまた、大阪発のスタンダードが生みだされることになる。

 さておき、そんな大阪では食べ物にもスピードを求める。回転寿司が大阪発祥だということは有名な話しだが、これは高級感のある寿司のコストダウンのために客の回転をよくする、注文の手間を省くという策を実現するために居酒屋の社長がアサヒビールのコンベヤからヒントを得て開発したもの。 いらち(せっかち)な大阪人に受けたことは言うまでもないが、今では忙しい現代人に無くてはならない外食として全国へと広がっていった。

 関西を中心に151店舗を有する「くら寿司」を例に挙げてみる。関東地区でも、東京都内を始め神奈川県、埼玉県などで店舗展開中だ。

 回転寿司でよく見かけるのは何周も回ってネタが萎れたもの。これを防ぐために登場したのが「バーコード付きの皿」。これは皿の裏にバーコードを貼り付け一定の時間以上を経過したものを自動廃棄するシステム。萎びたネタはこの装置でシャットアウト。そして売れ筋だけがコンベアに残ることになる。

 「寿司ロボット」も導入されている。これでシャリを握れば衛生的な上、人より早く握れる。中には1時間に3600貫の大量生産ができるものまであるという。

 食べた後の皿がテーブルに溢れるのも回転寿司では良く目にする光景だ。女性客などは「100円だからってあんなに食べて」といった目線も気になるところ。これを解消したのが「皿のカウンター」。カウンターにある穴に皿を入れるだけで皿は回収され、自動的にカウントされる。精算が正確で早くなるというメリットもある。

 そして、ここが極めつけ、皿が5枚になる毎に抽選がおこなわれ景品や割引券がゲット出来る。これはカウンターが「3」ならもう2枚食べてしまうという心理をうまく誘導できる。液晶タッチパネルを利用したオーダーシステムを導入している店舗もあり、まさにハイテクの館。

 全国にチェーン展開をしている「びっくり180円ラーメン」も大阪出身企業だが徹底した自動化によるコストダウンを実現した商売の代表だろう。麺をザルに入れると自動的に湯の中に下り、時間が来るとまた、自動的に上がってくる。このザルを上戸のような穴に近づけると掃除機の原理で水分を吸い取る。 チャーハンはコンクリートミキサーをヒントにした回転式の自動炒め機が活躍。特別な技術が無くてもライスと具と調味料を放り込めば誰でもスピーディーにおいしく調理できるというわけ。

 テクノロジーで人件費を下げ、安く料理を提供し、早い調理で客を待たせない。これが同業他社との競争力を増し、客の回転を加速させることになっているようだ。
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