- 2006/11/14 掲載
関西流ベタベタIT商法の挑戦6~安売りチケット店が危ない?
【売上アップ】合同会社 関西商魂 代表 中森勇人
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合同会社 関西商魂 代表 中森勇人 |
今、安売りチケット店が存亡の危機に立たされている。安売りチケットの代表格といえば、新幹線の回数券だろう。これはビジネスマンにとっては必要不可欠のもの。中でも東京~大阪間の新幹線チケットは往復で約2,000円節約になる。あまり褒められたことではないが、会社への請求を通常価格にすれば、ビールと弁当代が浮くことになる。
ところが、我が世の春を迎えていたチケット店に青天の霹靂となる強敵が現れた。それは本家本元のJR自身。新幹線を運営するJR西日本とJR東海がタッグを組んで安売り市場に殴り込んできたのだ。
JR西日本はJ-WEST・カードをJR東海はエクスプレス・カードを発行。このカードの年会費は1,000円でクレジット機能がついている。発行後はネットから予約が出来、出発前なら手数料無しで何度でも変更がおこなえる。しかも、金額は格安チケットとほぼ変わらない。
他にも特典として利用料金によりポイントが加算され、東京~大阪を5往復するとのぞみ号のグリーンチケットがもらえる。また、受け取りはJR西日本、東海の主な窓口もしくは自動発券機でおこなえるというから便利だ。自動発券機なら並ばずに発券でき、あの金曜日のみどりの窓口の悪夢を体験しなくて済む。
さらに、乗車3日前までの予約なら朝6時台ののぞみ号、およびひかり号に限り激安価格で購入が可能だ。何と東京~大阪間が片道12,000円。のぞみに比べると30分ほど余分にかかるが、往復で4,000円以上の節約は魅力だろう。
値段は元より安売りチケット店まで出かけなくて良いことや、カードで決済できること、変更が可能なことや割引が東京から博多まで全ての区間に適用されることから、加入者を増やしている。
安売りチケットは価格に厳しい大阪で回数券をバラ売りすることから始まったと言われる。皮肉にも、その大阪の地で激安戦争が勃発した形だ。安さだけでなく便利さも手にしようという関西人の“どん欲さ”がITを使い激安を加速した。新幹線だけに超特急並みのスピードといったところだろうか・・・。お後がよろしいようで。
JR西日本 JR-WESTカードのサイトはこちら
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