- 2006/12/15 掲載
関西流ベタベタIT商法の挑戦8~ギャグとITのコラボレーション
【売上アップ】合同会社 関西商魂 代表 中森勇人
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合同会社 関西商魂 代表 中森勇人 |
吉本新喜劇といえば“ギャグ100連発”に代表されるように、役者が入れ替わり立ち替わりギャグを発してはコケるという芝居が特徴だ。古くは花紀京や岡八郎、船場太郎に木村進、最近では間寛平をはじめ、藤井隆、山田花子など多くの人気芸人を排出している。
吉本新喜劇は昭和38年に吉本バラエティーとして誕生し、すでに45年の歴史を持つ。テレビでも放映されており、関西人はオープニングソング曲の「パラパラッパラ、パラパラッパラ~♪」を聞くだけで、舞台で展開されるギャグの応酬が目に浮かぶというから不思議だ。
「かつては909席の劇場に1日で7000人が入ったこともあります」と語るのは吉本興業広報担当者。劇場では立ち見が溢れ、ドアが閉まらなかったこともあるという。消防法が改訂されてからは全席指定になり、800席に改装。連日満席状態で、正月やお盆には長蛇の列ができる。
しかし、人気の舞台も一時は解散の危機にさらされたこともあった。年間の入場者数が3館で30万人にまで落ち込み、うめだ花月は閉鎖(2003年にリニューアルされ復活)。平成2年にはなんば花月がNGK(なんばグランド花月)としてリニューアルした。
新喜劇自体もマンネリ化脱却と改革のために昔からの団員は座長をはじめ全員解雇。題して『新喜劇やめよかなキャンペーン』。そうしておいて再び団員を募集。新たな団員には「面白くなければ廃部にする」とハッパをかけたそうだ。この時期、新喜劇は大きな曲がり角に差しかかる。
改革以前は古くからの役者が大御所となり、若手にはピリピリしたムードが漂っていた。劇の進行やギャグのタイミングも座長が仕切り、間違いは許されない。これが舞台を厳格なものにしてしまい大衆性を失わせ、客を舞台から遠のける要因となってしまった。
改革後も試行錯誤があったという。芸名と役名を変えたこともある、本番中に「あんた、だれやったかなあ?」なんて混乱するシーンもあったそうだ。すぐに元に戻したというが、いずれにせよ押さえつけるものがなくなり若手が伸び伸び演技をする中で新しいギャグが次々と生まれるようになったという。
やがて、新喜劇は石田靖、内場勝則、辻本茂雄、吉田ヒロのニューリーダーを中心に、すべったギャグや噛んだセリフも笑いにしてしまうたくましさ、したたかさを手にすることになる。
最近では時代の流れに合わせインターネットやホームページなど、新しい言葉も登場。時には携帯電話を使った演出で笑いを稼ぐ。これは悲しいシーンにBGMが流れ、しんみりとしたときに「ハイ、もしもし」と電話を取り、実は着メロだったというオチ。
吉本興業ではすでにピン芸人の陣内智則が大型画面とCGを駆使したお笑いライブを展開している。新喜劇にもプロジェクターやパワーポイントを使った演出が登場するのはそう、遠くはないだろう。しばらくするとロボットの団員がギャグでコケるというシーンを目にすることになるかも知れない。
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