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- 2015/01/23 掲載
かおりちゃん緑茶の宇治森徳、お茶で健康をマルにする繁盛ビジネス
重田会長は「トンチでおなじみの一休さんは500年前にも関わらす88歳という長寿でしたし、日本煎茶の祖、主翁永谷宗円は98歳、銀行の創設者である渋沢栄一は94歳まで生きました。これを見てもお茶が健康寿命に与える効能は歴然ですね」とお茶の効果を強調する。
健康と美味しさを極める
60年前にアルバイトから始めたお茶の仕事は販売店や学校などを回る行商だった。会長がお茶の魅力に触れたのは一節の狂歌だった。幕末の黒船来航にかけて読んだ“泰平の眠りを覚ます上喜撰(じょうきせん) たった四杯で夜も眠れず”だ。
「アメリカとロシアに日本遠征を進言したとされるシーボルトはドイツで医者をしていましたが、どうやら来日したときにお茶の効果を調べていたようです。つまり薬としてのお茶の効用。当時の高級茶である“喜撰”の上物を飲めば眠れなくなるほどの効果があることを蒸気船と掛け合わせた狂歌があるほど有名だったんですね」
こう話す重田会長は地元大阪の健康年齢が全国順位45位と下位であることを懸念する。
重田博司副社長は「若者のお茶離れは深刻です。清涼飲料水でご飯を食べ、従来の急須でお茶を飲むスタイルも面倒くさいと敬遠されます。オフィスでは“お茶くみ”が女性蔑視だとする流れさえありますから。これではいけないと宇治森徳では新しいスタイルのお茶の飲み方を提唱しています。まずはイケテル男子が“かっこよく”お茶を淹れる所作やシーンをメディアや紙面に露出させていくことですね」と語り、男性が女性にお茶を淹れるシーンが増えることを今後の目標として提唱している。
二代目の口脇(くちわき)ひとみ社長は女性の目線からお茶離れに歯止めをかける。
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