- 2017/02/15 掲載
先進国のミレニアル世代、7割が「両親より幸せになれない」と回答
ミレニアル世代の悲観「両親より幸せになれない」
デロイト グローバルは世界30か国、約8000人のミレニアル世代(1982年以降生まれ)を対象として「第6回ミレニアル年次調査」を実施。調査対象は、主に単科大学または総合大学の学位を取得しており、フルタイムで民間の大企業で働いてきたという条件を満たした回答者である。この調査では、調査対象国全体を見て「両親よりも幸福になる」と回答したミレニアム世代が過半数を超えた国が対象30か国のうち、わずか11か国という結果になった。
「両親よりも豊かで幸福になる」と過半数が回答した国は、成熟市場ではなんと米国のみ。「自分が両親よりも経済的に豊かになる」と回答したミレニアル世代はわずか36%で、「両親より幸福になる」と回答した割合は31%にとどまった。
このような悲観的な意見が多い理由について、デロイト グローバルCEOのプニート・レンジン氏は「ミレニアル世代が考える懸念要素が変化していることの反映」と分析している。
「4年前は、気候変動や資源不足が彼らの最大の懸念事項だった。2016年は、犯罪、汚職、戦争、政治的緊張がミレニアル世代の心理に影響を及ぼしており、そうした不安が個人的な将来見通しにも職業的な見解にも影を落としている」(レンジン氏)
ミレニアル世代に不安が広がったことは、離職を望まない、いわゆる「安定志向」の人が増えたことの一因でもあると考えられる。全体の3分の2近くの回答者は、「フリーランスやコンサルタントとなるより、一般企業にフルタイムで雇用される方が望ましい」と回答した。
ミレニアル世代が感じるその他の不安
調査回答者の40%が、自分の仕事にとってオートメーション化は脅威であると考えている。
また、44%は自分のスキルに対するニーズが低下すると考え、大多数は自身の再訓練が必要と考え、53%は職場において人間味や人間らしさが減ると答えている。
率直さや情熱を追求し、急進性は求めない
調査対象となったミレニアル世代は全般に、物議を醸すような態度や対立的な態度をとる指導者、また段階的変化ではなく急進的な改革を目指す指導者を支持しない。ビジネスでも政治でも、平易で率直な話し方をする指導者をより好む。
官民連携に懐疑的
社会の課題への対処という点では、ミレニアル世代は、企業と政府が十分に協力しているという回答者(49%)と、十分には協力していないという回答者(48%)とで半々に分かれた。
さらに、企業と政府とが協力した場合の最終的な受益者は市民・社会であると考える回答者は、わずか27%にとどまった。
Z世代の創造性やスキルは歓迎
現在18歳以下の世代は「Z世代」と呼ばれるが、ミレニアル世代は彼らに対して好意的な意見を持つ傾向がある。
ミレニアル世代の10人中6人が、職場でのZ世代の存在感が大きくなれば、プラスの影響があると考えており、成熟市場は52%、新興市場では70%がプラスの影響があると回答した。
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