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- 2024/04/19 掲載
「評価されない」と嘆く人に試してほしい、「出世する人」が無意識にやっていること
そもそも自己評価に意味はない
まず、評価されないと嘆く人には、「ビジネスにおける評価はすべて他者が決めるものである」という視点が欠けています。厳しい言い方をすれば、自己評価にはまったく意味がありません。なぜなら、給料を振り込む、新しい仕事を与える、昇給・昇進を決めるなど、いずれも他者にしかできないからです。
言うまでもなく、ここでの他者とは自分の勤務先の評価者です。したがって、会社員として働く以上、評価者が求める自分の役割を正確に把握し、それを全力で果たそうとしなければなりません。自分に与えられた役割が分からないまま、ただなんとなく仕事をしている社員は評価されないでしょう。
私もラグビー選手だった頃、コーチ陣の評価を得られずにくすぶっていた時期があります。「自分は一生懸命練習しているし実力もある。それなのになぜ試合に出してもらえないんだ」と。
もちろん、今なら試合に出られなかった理由が分かります。コーチ陣は私にチームを束ねる力を期待していましたが、私はパスの練習にこだわっていました。それゆえに、私自身の評価と、コーチ陣の私への評価に乖離があったのです。メンバーを決めるのはコーチ陣であるため、コーチ陣の評価が低い以上、私に出番はありません。
ビジネスの世界でも同じです。いくら会社の成長に資する活躍をしても、それが評価者の求める内容でなければ評価はされないのです。
出世していく人が必ずやっていること
会社で出世していく社員は、自分の役割を理解し、それを達成するために最善の行動を取っています。本来、社員1人ひとりの役割は会社側が明示すべきですが、それがされていないのなら評価者に直接尋ねにいくべきです。
その結果、「とにかく営業成績を残せ」「積極性を評価しているんだ」「協調性を大事にしろ」などと言われても納得してはいけません。「いつまでに、何をすべきか」数字で示してもらうようにしましょう。たとえば、次のようにです。 【次ページ】役割、評価基準を明確にしてもダメだったら……?
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