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- 2025/04/09 掲載
「人が育つ組織」は何が違うのか?新入社員の「思ってたのと違う…」も防ぐ方法4つ
「人が育つ組織」を言い換えると?
人が育つ組織とは、当然ながら社員に成長を求める組織です。見方を変えると、成長しなければそこに居続けられない場所であるとも言えます。これが1つ目のポイントです。たとえば、銀行に入行した社員であれば、社歴を重ねるにつれて金融商品や融資業務の知識を身に付けてほしいと要求されるでしょう。業種・職種問わずそれは同じはずですが、厳格に社員に対する成長を求めるかどうかで差が出ます。
成長とは、できなかったことができるようになること。「1時間を費やしていた作業を30分で終えた」とか「月の売上で最高記録を達成した」が成長です。成長のためには、今自分に何ができて、これから何ができるようにならないといけないかを1人ひとりが認識した上で働かねばなりません。
それはつまり「目標」であり、上司の立場にいる人が各社員に目標を設定すべきです。目標は必ず定量的な内容にし、達成可否が曖昧にならないようにしてください。「こうならないとお客さまに貢献できないよね」とか「こうなることが自分自身の成長につながるよね」というように、未来に目を向けて、不足している部分を上司がていねいに伝えてあげましょう。
個人目標を置かない会社は珍しくありませんが、それは部下にとって、「とりあえずその辺を走っておけ」と言われるようなものです。どこまで行くのか分からない状態では、常に余力を残しながら走らねばならず、全力を出せません。明確な目標に向け全力で走り切った先に成長があるのです。
組織の成長を阻む「反発社員」にはどう対処すべきか
2つ目のポイントは、社員の所属意識の高さです。あなたの会社では、社員1人ひとりが、自分はこの会社の一員であるという自覚を持った上で行動しているでしょうか。明確な目標を提示して成長イメージを共有した際、「なぜ、そうしなければならないのでしょうか。私は従いたくありません」といった反発は出ていないでしょうか。こうした事態は、社員の所属意識が高い企業では起こりにくいです。では、どうすれば良いかというとシンプルで、ルールの設定と運用です。明確なルールを設けて、組織・チーム全体で守るのです。
人は同じルールを守っている人同士を仲間と認識する生き物です。もし、ルールを守ろうとしない社員がいたら、守るまで上司が指摘しなければなりません。「いつまでたっても守らないから言うのをやめた」はだめです。それも上司の責任です。 【次ページ】「優しい上司」こそ「部下が育たない」ダメ上司になりやすいワケ
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