- 2025/04/24 掲載
株の投資単位「10万円」に=東証、上場企業に要請へ
東証は24日、株式売買に必要な最低金額である投資単位を「10万円程度」に引き下げるよう上場会社に求めていく方針を公表した。個人の取引環境整備のために設けた「少額投資の在り方に関する勉強会」の報告書に個人が求める水準を明記した。
東証の上場規定では現在、投資単位を「50万円未満」とする努力義務が示されている。2022年に単位引き下げを要請した際には420社以上が株式分割を決議するなど、企業側の対応も徐々に進んでいる。
ただ、東証の上場銘柄の投資単価の中央値は3月末時点で約13万円と、米国(約1万8000円)や英国(約6万2000円)といった海外主要市場より高い。東証が個人投資家に昨年秋、調査したところ、求められる投資単位として10万円程度との回答が最も多かったという。これを踏まえ、企業に具体的な金額を示し、株式分割などの対応を検討するよう働き掛ける。
【時事通信社】 〔写真説明〕東証=東京都中央区
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