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- 2024/09/26 掲載
部下に「言ってはいけない」NGワード、部下の成長を妨げる残念上司の「決まり文句」
その言葉で部下が奮い立つわけがない
部下の奮起を促したいという理由で、「俺はもっとできたぞ」と自分を引き合いに出している上司はいませんか。無意味なので、金輪際やめてください。比較とは、同じ条件の下で成り立ちます。部下たちは当時上司が置かれていた状況は知りません。「俺はもっとできたぞ」と言われても、「そうですか」と片づけられてしまいます。奮起を促すどころか、やる気をそぐほうに働くでしょう。
同じ理由で、「A先輩はもっと成績が良かったぞ」といった言い方も、ムダという意味でNGワードです。
アドバイスは要注意、「良かれと思って」は逆効果
自分の力で考え、行動を起こし、結果を残して初めて部下は成長できます。しかし、上司が事あるごとにアドバイスを送るようになると、部下は、困ったら上司が助けてくれると思うようになります。そして、仮にアドバイスに従ってうまくいかなかったときは、「アドバイスが悪かった」と自分の責任を認めにくくなります。
さらに、上司が「こういうふうにやってみたら良いかもしれないね」と伝え、部下がその通りにやってこなかったとします。こうした場合、上司は「なぜやらなかったのか。先週指示しただろう」と言ってしまいがちではないでしょうか。
上司にしてみれば、曖昧な言い方であっても自分が言っているのだから部下はこの通りにやるはずだと思うのかもしれませんが、部下にとって、上司のこの発言はただのアドバイスであり、従うかどうかは自分が決めれば良いと思っているわけです。
では、どうすれば良いのかというと、「余計な口出しは何もしない」が正解です。部下に対し、「いつまでに、何を達成してほしいか」を伝えたら、後は部下のやり方に任せましょう。アドバイスを求められても、「それは自分で考えてください」と言うにとどめておきます。つい口を挟みたくなるときもあるでしょうが、ぐっと我慢してください。 【次ページ】部下が上司の顔色をうかがうようになる「あの言葉」
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