- 2014/05/28 掲載
国内PLM市場規模は1,453億円、メカニカルCAEとコラボレーティブPDMが後押し
国内PLMアプリケーション市場において構成比が最も大きいのはメカニカルCAD/CAM/CAE市場。メカニカルCAD/CAM/CAE市場は2010年以降市場の拡大を続けており、2013年では前年比成長率が6.4%、市場全体の57.9%を占めるまでに至った。
その中でも特にメカニカルCAEの前年比成長率が9.4%と非常に高くなっているという。
その背景には、近年、機械系の「ものづくり」において、ソフトウェアによって制御されるモジュールの比率が急速に拡大する中で、機構だけでなくソフトウェア制御も含めて機能安全性などを評価するためのシミュレーション機能に対する需要の高まりがあるという。
国内PLMアプリケーション市場の2012年~2017年の年間平均成長率(CAGR)は3.9%で推移するとIDCでは予測。機能セグメント別のCAGRに着目すると、市場全体のCAGRを上回るのは、コラボレーティブPDM市場(CAGR:4.8%)とメカニカルCAE市場(CAGR:6.1%)の2つとなる。
グローバルシフトを加速する製造業では、中国やASEAN(Association of Southeast Asian Nations)諸国を中心とする新興国需要への対応に加えて、新興国における政治的リスクや自然災害リスク、原材料価格の高騰などの不確実性への対応が深刻な経営課題となっている。
こうした中、設計/開発/生産の各リードタイムの短縮や部品の共通化による調達コストの削減につながる製品情報の共有、またグローバルで稼働するERP(Enterprise Resource Planning)やSCM(Supply Chain Management)システムとのシームレスな情報連携を可能にするPLMアプリケーションの果たす役割は大きく、今後の同市場は持続的な成長が続くとIDCでは分析している。
国内製造業は企業規模に関わらず、グローバル化を加速する中で、海外市場向けの製品に関する設計機能の海外シフトや現地で売れる製品開発のための情報収集やマーケティング、ODMパートナーとの連携強化によるリードタイムの短縮、顧客満足度/ロイヤルティ向上のためのサポート体制の強化など、さまざまな喫緊の課題を抱えている。
IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ シニアマーケットアナリストの入谷 光浩氏は「エンジニアリングチェーンの最適化のみならず、サプライチェーンとの融合が課題となる中で、PLMソリューションには、生産計画/実行、物流/在庫管理、販売管理、カスタマーサービスといった業務の水平統合を支援する役割が期待されている。今後、PLMアプリケーションベンダーおよびPLMソリューションプロバイダーは、顧客接点や業務ノウハウを補完するためのパートナーシップを積極的に検討する必要がある」とコメントしている。
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