• 2012/11/22 掲載

世界初、HEMS構築の通信規格「ECHONET Lite」向け認証支援センターが開設

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11月21日、神奈川工科大学において世界で初めてとなる、スマートハウス向け共通規格「ECHONET Lite」の認証を行う「HEMS(ECHONET Lite)認証支援センター」の開所式と同施設の一般公開が行われた。スマート家電、スマートメーター、太陽光発電システム、EV(電気自動車)などを含む約80種類以上の機器の制御を規定したECHONET Liteの認証を支援することで、HEMS分野のビジネス拡大につながるとみられる。
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今回新たに開設された「HEMS(ECHONET Lite)認証支援センター」。太陽光パネルが今後設置される予定という
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認証支援センターの背面には車庫があり、EV用のV2H(Vehicle to Home)のシステムも使用できる
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神奈川工科大学
創造工学部
ホームエレクトロニクス開発学科
教授
スマートハウス研究センター所長
慶應義塾大学
大学院政策・メディア研究科
特任教授
一色正男氏
 近年、スマートハウスの普及に向けた動きが産官学の連携によって活発になっている。神奈川工科大学 工学研究推進機構 スマートハウス研究センターでは、公知で標準的なインターフェイスである「ECHONET Lite」規格の機器を認証できるように環境整備を進めてきた。

 ECHONET Liteとは、家電機器、スマートメーター、太陽光発電システムなどを含む約80種類以上の機器の制御を規定したHEMS(ホームエネルギーマネジメント)構築のための通信規格(プロトコル)のこと。経済産業省傘下のスマートハウス標準検討会において推奨されたHEMSと、接続機器、スマートメータとの間を結ぶ標準の通信規格としてスポットライトを浴びている。

 そして本日11月21日、同校の敷地内に世界初となる「HEMS(ECHONET Lite)認証支援センター」がオープンした。スマートハウス研究センター長の一色正男氏は、「このセンターのコンセプトは、新ビジネスの創造やオープンなイノベーションによる商品の開発、提供者と利用者の情報交流ができることだと思う。利用価値のある新しい場を提供し、支援していきたい」と抱負を述べた。

 本認証支援センターでは、従来の省エネだけでなく、創エネや蓄エネに対応する機器にも連携できる環境を提供。HEMSの開発企業やサービス提供企業などが、同センターにECHONET Lite規格の機器を持ち込んで、標準的な構成でECHONET Liteの規格に則った通信テストを行ったり、相互接続テストなどを行える。またECHONETの認証手順に従った自己認証のサポートも実施する方針だ。

 センターの利用方法だが、まずエコーネットコンソーシアムの会員であることが前提となる。会員であれば誰でもWebサイトから利用の申し込みが行える。必要事項を記入してアカウントを取得後、専用のWebから試験室や必要機材の予約ができるという。

 同センターの開設を機に、スマートハウス関連ビジネスの拡大、EVやスマート家電といった付加価値の高い製品の販売拡大につなげたい考え。

 本サイトでは追って、一色正男教授に実施した単独インタビューの模様と合わせて詳細をお伝えする。

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試験室の模様。ECHONET Liteの規格に則った通信テストや相互接続テストなどが行える
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日産リーフの駆動用大容量リチウムイオンバッテリーから住宅側へ電力を供給する「LEAF to Home」も設置している。さらに定置式家庭用蓄電システム「eneGoon」や、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「ENE-FARM」も置かれていた

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