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- 2015/09/09 掲載
福井県鯖江市に学ぶ、クラウドファンディングによる「ふるさと投資」の可能性
クラウドファンディングとは
クラウドファンディングには、配当、報奨金などリターンの方法によって寄付型、投資型、購入型、貸付型、株式型などに分けられる。米国では主に映画、ゲーム、音楽産業で利用され、日本円にして数億円の資金を集めた例もある。内閣府地方創生推進室によると、2015年の市場規模は全世界で4,300億円、国内で100億円と推計されている。
日本語で利用できるプラットフォーム(仲介事業者)は数10とも200弱ともいわれている。国内市場規模は世界全体と比べ、ごくわずかでしかないが、その分成長の余地が大きく、制度が広く認知されるようになれば、利用が一気に拡大しそうだ。
自治体がプラットフォームを運営
クラウドファンディング事業に国内の自治体として本格的に参入したのが、福井県鯖江市だ。クラウドファンディングサービス「ファーボ(FAAVO)」のエリアオーナーとなり、2014年12月から「ファーボさばえ」を開設。プラットフォームに近未来型メガネの開発、橋立山に設置されているメガネ広告塔の再生など事業ごとの目標金額と事業に対する思いを掲げ、賛同者の投資を募っている。福井県嶺北地方の中央部に位置する鯖江市は、人口約6万8,000人。メガネフレームの産地として知られ、シェアは国内で96%、全世界でも約20%を占める。他に漆器や繊維産業が古くから盛んなところだ。しかし、市の財政が厳しく、財源確保が頭の痛い問題となってきたため、クラウドファンディング事業に乗り出した。
市によると、2014年度に3事業で資金を募ったところ、いずれも目標額を達成し、210万円余りを集めた。市西山動物園のレッサーパンダ舎の設備費は、わずか2週間で目標の100万円を集めている。2015年度は10事業で資金募集しているが、うち5事業は合計約555万円を集めて、すでに目標額を達成した。残り5事業も順調に資金が集まり、実施のめどが立ちつつあるという。
【次ページ】地方創生実現へ大きな可能性
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