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- 2015/05/19 掲載
三井住友、みずほ、三菱UFJがそろって株主還元、その背景にある「2つのコード」とは
「本業」以外の収益が伸びて手堅い決算内容
みずほの決算は経常収益が8.6%増の3兆1,802億円、経常利益が2.3%増の1兆108億円、当期純利益が11.1%減の6,119億円という増収、最終減益。年間配当は前期比1円増の7.5円。みずほ銀行、みずほ信託銀行2行合算の実質業務純益は12%増の7,213億円。2016年3月期の業績見通しは当期純利益2.9%増の6,300億円で最終増益を見込む。予想年間配当は7.5円で据え置き。
三菱UFJの決算は経常収益が8.9%増の5兆6,384億円、経常利益が1.1%増の1兆7,130億円、当期純利益が5.0%増の1兆337億円という増収増益。国内の金融機関で初めて当期純利益が1兆円を超えた。年間配当は前期比2円増の18円。三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行の2行合算の実質業務純益は10%増の1兆1,218億円。2016年3月期の業績見通しは当期純利益だけ示し、8.0%減の9,500億円が目標。予想年間配当は18円で据え置き。
3行とも国内の銀行業務の「本業」の部分では苦戦し、日銀の金融緩和政策で超低金利が続く中、貸出競争も激化して貸出利ざやは三井住友が0.08ポイント減の1.29%、三菱UFJが0.09ポイント減の1.16%など、揃って縮小した。
それをカバーしたのが、アジア、アメリカなど海外での貸出利息の大幅増加(三井住友)、投資信託や保険の販売による手数料収入、株高による株式売却益の増加(みずほ)、タイのアユタヤ銀行の買収などでアジア、アメリカを中心に海外事業の貸出利息が大幅増加(三菱UFJ)だった。
貸出利ざやの縮小を、手数料収入、保有株の売却益、貸出金比率で約7割を占める海外事業の収益などでカバーし手堅い決算内容だった。今期もその構造は変わらない見通しである。
【次ページ】「日本版スチュワードシップ・コード」とは?「コーポレートガバナンス・コード」とは?
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