- 2025/04/23 掲載
ジャフコG、国内投資に集中し海外子会社を譲渡へ 配当方針変更
[東京 23日 ロイター] - ベンチャーキャピタル大手ジャフコ グループは23日、投資パフォーマンスに優位性があり、今後もマーケットの拡大が予想される国内投資に集中することを決定したと発表した。米国・アジアで運用するファンドに今後は出資せず、海外子会社を譲渡する。
配当方針を見直し、株主資本配当率(DOE)6%か配当性向50%のいずれか大きい金額に拡充。最大50億円の自社株取得も決めた。
同社が米国・アジアで運用しているファンドの投資利益率は、日本と比較して相対的に低水準で推移。ごく少数の限られた投資先からのキャピタルゲインへの依存度が高い状況だった。競合と比較したファンド運用成績も「優位にあるとは言えない状況」という。
一方、国内ではスタートアップ育成や資産運用立国実現に向けた政策が打ち出され、ベンチャー投資市場が今後も成長の期待できる「有望な分野」と見込んだ。M&A(企業の買収・合併)の拡大も見込まれ、同社事業の柱の一つであるバイアウト投資の市場も成長が期待できるとした。
同社が発表した2025年3月期の連結営業利益は前年比53.1%増の125億円となった。26年3月期の業績予想は合理的な予想は困難だとして発表していないが、年間配当は25年3月期の88円から大幅に引き上げ133円を予想している。
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