- 2025/04/23 掲載
ボルボ、北米市場の見通し下方修正 トランプ関税で不確実性
[23日 ロイター] - スウェーデンのトラックメーカー、ボルボは23日、トランプ米政権の関税政策と、それが世界貿易に及ぼす影響に関する不確実性が高まっているとして、北米トラック市場の見通しを下方修正した。第1・四半期決算は予想以上の営業減益だった。
今年の北米大型トラック市場規模を27万5000台と予想し、1月時点の30万台から引き下げた。欧州市場については29万台との予想を維持したが、現在の市場環境を踏まえると予想に多大な不確実性があると説明した。
第1・四半期の営業利益は133億スウェーデンクローナ(13億9000万ドル)で、前年同期の182億クローナから減少し、LSEGが集計したアナリストの平均予想(148億クローナ)を下回った。
マ-ティン・ルンドステット最高経営責任者(CEO)は「販売台数は2024年第1・四半期を9%下回った。(第1・)四半期は、関税とそれが世界貿易に及ぼす影響を巡る不確実性が高まった」と述べた。
米国の顧客は、貿易関税や排ガス規制の状況が不透明で様子見姿勢を取っていると指摘した。
「地政学的状況が急速に変化する中、関税の影響を完全に評価するのは時期尚早だ」と述べた。
会社として、関税の影響や需要への影響を軽減するため、生産能力と取引条件の適応に取り組んでいると説明した。
同社は18日、米国内の施設3カ所で今後3カ月以内に最大800人を削減する計画を明らかにした。
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