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  • 2024/08/29 掲載

メルカリが爆速で「新規ユーザー数百万」を獲得するワケ、「循環型金融」の威力とは

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月間利用者数約2300万人に上る巨大フリマプラットフォームを運営するメルカリが、フィンテック領域での事業拡大に注力しています。売上金でチャージできる独自カードや暗号資産の売買サービスは、開始直後から順調に成長。「売る」と「買う」の循環に注力し続けてきたメルカリが金融分野に乗り出したことには、どのような狙いがあるのでしょうか。利用者の行動データを基にした独自与信の取り組みなどについて、メルカリ 執行役 SVP of Japan Region(日本事業責任者)の山本真人氏に聞きました。
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メルカリ 執行役 SVP of Japan Region 兼 CEO Marketplace 兼 メルペイ取締役
山本真人氏

月間利用者2300万人のメルカリ、拡大余地は「3610万人」

 メルカリが運営するマーケットプレイスは、Amazonのように一般利用者の視点でモノを「買う」ことに特化した他のプラットフォームと違い、「売る」ことも行える点に特殊性があると考えています。

 メルカリの月間利用者数は約2300万人。ただし、我々の調査によれば、その外側には、出品したいという気持ちがありながら、まだ出品していない方が3610万人ほどいると見込んでいます。出品者側には、拡大の余地が広がっているのです。

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メルカリは、まだ出品していない「3610万人」に拡大の余地があるとみる
(出典:メルカリファクトブック3610万人表記は 2021年4月時点)

 メルカリのフィンテック事業は、あくまでこうしたマーケットプレイス事業とのシナジーを重視して推進しています。

 2022年末、アプリで利用と管理が完結するクレジットカード「メルカード」の提供を開始しました。2024年6月の決算時の発行枚数は340万枚を超え、非常にスピーディーに伸びています。

 もう1つのフィンテック領域の柱として、メルカリアプリでビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を売買できる「メルコイン」を2023年3月にスタートしました。

 こちらも2024年5月の時点で利用者数220万人を突破するなど、カードに劣らない異例の伸び方となっています。 【次ページ】新規事業でも爆速で「新規ユーザー数百万」を獲得するワケ
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