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- 2014/06/27 掲載
オークファン 武永氏が語る200億件超のビッグデータ活用 「将来の価格がどう動くか」
オークファン 代表取締役 武永 修一氏インタビュー(後編)
200億件以上の価格情報に注目が集まる
しかし最近では、同社の保有する200億件以上という商品/価格情報に、大きな価値を見出す企業が現れ始めているという。
「これまで我々には縁のなかった大手広告会社や大手調査会社が、商品価格の実態を知りたいということで、オークファンのデータを欲しがっています。たとえばミネラルウォーターの商品Aと商品Bではどちらが高いのか。スーパーマーケットのデータを採ってもいいのですが、現在ではもうインターネット上のデータを無視することができなくなっています。そこで私たちへの問い合わせが増えてきているのです」。
一番知りたい情報は“将来の価格がどう動くか”
「直近の1年間では見つからない場合がありますが、過去3年にまで期間を広げて検索すれば引っ掛かることが多々あります。またユーザーは1件だけの価格が知りたいのではなく、自分が売りたい、あるいは買いたい商品の平均値が知りたい。長期間のデータがあり、複数の取引における値段を標準化することができれば、この品物は1000~3000円の間だという値ごろ感を掴むことができます。そこにビッグデータの利用価値があります」
【次ページ】“将来の価格がどう動くか”が分かる可能性
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