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- 2015/07/15 掲載
Dropboxが3億人のユーザーを獲得、「フリーミアムモデル」が成立するための3つの共通点
「USBドライブなんていらない」を目指したDropbox
創業当初、ドリュー氏は「Throw away your USB drive (USBドライブなんていらない)」というスローガンを掲げてプロジェクトを開始。その解決策として、オンラインストレージサービス「Dropbox」を開発しました。
Dropboxの機能は、オンライン上にファイルをアップロードするストレージ機能だけではありません。コンピュータやスマートフォンにDropboxのソフトウェアをインストールするだけで、インターネット上のストレージとローカルにある複数のコンピュータとの間で、あらゆるファイルを共有、また編集、保存が可能になります。Dropboxのアカウントを持っていれば、どのコンピュータからも同じデータを利用することができ、データのバックアップとしても効果を発揮します。
またUSBドライブが一般的になる以前は、CDやDVDにファイルを書き込んでいました。さらに、今では「保存」を意味するアイコンでしか目にしなくなりましたが、フロッピーディスクを利用していた時代もありました。
いつの時代も、複数のコンピュータ間で情報の授受を行うのは簡単ではありませんでした。この問題に解決策をもたらしたのがDropboxです。
この利便性が高く評価され、Dropboxは急激な成長を遂げました。2007年に創業したこの会社は、2014年には全世界で3億人のユーザーを獲得。これまで11億ドルの資金調達に成功し、企業評価額は100億ドルとも言われています。売り上げは2億ドルを超えているとの情報があり、さらなる成長が期待されています。
多くのWebサービスが採用するフリーミアムモデル
では、Dropboxはどのようにして収益を得ているのでしょうか。Dropboxでは、基本サービスは無料にして、一部の有料ユーザーから収益を得る、いわゆる「フリーミアム」と呼ばれるビジネスモデルを採用しています。フリーミアムは、無料を意味する「フリー」と付加価値サービスを意味する「プレミアム」を組み合わせた造語で、フリーミアムモデルは2006年に、ベンチャーキャピタリストのフレッド・ウィルソンによって以下のように定義されました。
『サービスを無料で提供し、場合によっては広告収入で支え、口コミ、紹介ネットワーク、有機的な検索マーケティングなどで非常に効率的に多数の顧客を獲得し、そして、顧客基盤に対して付加価値サービスや強化版サービスを割増価格で提供する事。』(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/フリーミアム)
ユーザーは2GBまでは無料で使用することができ、有料プランに申し込むと、月額1200円で1TBまでデータが保存できるようになるほか、その他の追加機能が利用できるようになります。
さらに、ビジネス向けのプランでは月額1500円で容量が無制限になり、優先サポート等のサービスも提供されます。Dropboxは無料サービスと有料の追加サービスによって成り立っています。
【次ページ】フリーミアムモデルに共通する3つの特徴
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